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「ロマンチックウォリアーはスーパースターだ!」18年ぶりの香港馬Vに母国熱狂! 日本勢一蹴の強さに英専門メディアは脱帽「アメージング!」【安田記念】

THE DIGEST編集部

2024.06.03

18年ぶりに安田記念を制した香港馬のロマンチックウォリアーと鞍上のマクドナルド騎手。写真:産経新聞社

 香港からの刺客が、18年ぶりの祝杯を上げた。

 6月2日、降雨の東京競馬場で行なわれた春の最強マイラー決定戦・安田記念(GⅠ、芝1600m)は、香港から参戦した1番人気のロマンチックウォリアー(せん6歳/C.シャム厩舎)が1分32秒3で制し、G1通算8勝目をマーク。2006年のブリッシュラック(香港)以来、外国馬が頂点に立った。

「短距離王国」と称される香港競馬。その最強馬が、異国の地でも見事な強さを発揮した。

 好スタートから5、6番手をスムーズに追走したロマンチックウォリアーは府中名物である最後の長い直線で、その能力をフルに発揮した。鞍上のジェームズ・マクドナルド騎手にしごかれると、残り200メートル付近で力強く抜け出し、同騎手のムチに応えると後続をさらに突き放す。外から昨年のマイルチャンピオンシップを豪快に差し切ったナミュール(牝5歳/栗東・高野友和厩舎)と、同2着のソウルラッシュ(牡6歳/栗東・池江泰寿厩舎)が猛追してきたが、スピードは一切落ちず、半馬身差をつけてフィニッシュ。完全アウェーのなか、着差以上の強さを日本の競馬ファンに見せつけた。
 
 今レース初勝利となったチャップシン・シャム調教師は、愛馬のタイトル獲得に大喜び。陣営の歓喜に溢れる熱い抱擁を香港ジョッキークラブ(HKJC)は見逃しておらず、公式X(旧ツイッター)にそのシーンを即共有。文面に「ロマンチックウォリアーよ、君はスーパースターだ!」と綴り、母国のアイドルホースを称えた。

 さらに、ゴール直後の動画も立て続けに投稿。東京競馬場に駆け付けた満員のファンに向かって手を振るマクドナルド騎手と、検量室に引き揚げるロマンチックウォリアーの姿を捉え、「グローバルチャンピオン! ロマンチックウォリアーが、香港とオーストラリア(G1コックスプレート)での勝利に加え、日本の安田記念を制した」と、勝利報告した。 

 また、英国の競馬専門メディア『World Horse Racing』も、香港最強馬の動向を追っていた。同メディアは「マクドナルド騎手が日本で初勝利! ロマンチックウォリアーがG1安田記念を制覇し、香港の伝説になった」と称賛。地元の日本馬を一切寄せ付けず、一蹴した強さに惚れ込んだ。また、日本まで駆け付けた香港の競馬ファンの姿をキャッチ。カメラのシャッターを切りながら拍手喝采する様子をXに投稿すると、「アメージング!」と感嘆しながら、その熱量に圧倒されていた。

 安田記念の優勝で破竹のG1・5連勝を飾ったスプリント王国の総大将が、日本の競馬界に鮮烈なインパクトを残した。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】18年ぶりの香港馬Vにシャム調教師が歓喜爆発!→地元ファンも大熱狂!
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