頼れるエースが躍動した。
現地6月20日、女子バレーボール・ネーションズリーグの決勝ラウンドがタイのバンコクで行なわれ、世界ランク7位の日本代表は準々決勝で中国代表(同6位)と激突し、セットカウント3-0(25-21、25-21、25-22)のストレート完勝を収め、ベスト4進出を決めた。
【PHOTO】古賀紗理那、石川真佑、福留慧美ら日本女子バレーが見せた試合前後の”眩しい表情”を厳選ショットでお届け!
約1か月後に迫ったパリ五輪を見据え、両チームの戦略がはっきり分かれた。チーム力の底上げを図る日本は予選ラウンドを戦い抜いた古賀紗理那や石川真佑らを中心にベストメンバーを組んだ。一方の中国は主力を帯同させず、決勝ラウンドは若手中心で構成した。さらに、蔡斌監督も主力組と一緒に国内合宿を優先させ、この試合は臨時コーチが指揮を執った。
日本は第1セットからキャプテンの古賀、ミドルブロッカー荒木彩花のスパイクなどで優位に試合を進める。終盤は同点に追い付かれたが、岩崎こよみがサービスエースを決めて突き放すと、最後は林琴奈が得点して先取した。
第2セットは古賀が爆発した。バックアタックやサービスエース、さらにコースを幅広く当てた変幻自在な攻撃で中国を圧倒する。第3セットも古賀を中心に得点を積み重ねた日本が相手の反撃を振り切り、ストレート勝ちで押し切った。
終わってみればチーム最多の22得点を挙げた古賀は、この日も少し声を枯らした状態で試合後のインタビューに応じた。頼れる主将は「3-0で勝ち切れたのは自信になった」と振り返りながら、「(今日は)サーブで攻めていこう。オフェンスのテンポ感を3セット目から整理して、チームとしてのオフェンスがうまくできた」と話し、攻撃のバリエーションに手応えを掴んだ。
特にキーポイントだった第3セットは中国と得点を奪い合う競り合いになった。一進一退のなか、オフェンス部分については「スパイカー陣が100で叩けていないケースがあったので、そういう状況でも(ボールを)ちゃんと叩くコンビを修正していこうと選手間で話していた」と明かし、タイムアウトなどを利用して臨機に戦術を変更できたことで勝利につなげた。
主力不在だったとはいえ、アジアの覇権を争うライバルをストレートで蹴散らし、ネーションズリーグで初めてベスト4に駒を進めた。22日の準決勝の相手は、パリ五輪の1次リーグで激突するブラジル(世界ランク1位)に決まった。まさにここから、一戦一戦が五輪の試金石となる。「タフな試合が続くが、オフェンスもディフェンスも整理しながら戦いたい」と語るキャプテンは、大会初のメダルを射程圏内に捉えている。
構成●THE DIGEST編集部
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日本は第1セットからキャプテンの古賀、ミドルブロッカー荒木彩花のスパイクなどで優位に試合を進める。終盤は同点に追い付かれたが、岩崎こよみがサービスエースを決めて突き放すと、最後は林琴奈が得点して先取した。
第2セットは古賀が爆発した。バックアタックやサービスエース、さらにコースを幅広く当てた変幻自在な攻撃で中国を圧倒する。第3セットも古賀を中心に得点を積み重ねた日本が相手の反撃を振り切り、ストレート勝ちで押し切った。
終わってみればチーム最多の22得点を挙げた古賀は、この日も少し声を枯らした状態で試合後のインタビューに応じた。頼れる主将は「3-0で勝ち切れたのは自信になった」と振り返りながら、「(今日は)サーブで攻めていこう。オフェンスのテンポ感を3セット目から整理して、チームとしてのオフェンスがうまくできた」と話し、攻撃のバリエーションに手応えを掴んだ。
特にキーポイントだった第3セットは中国と得点を奪い合う競り合いになった。一進一退のなか、オフェンス部分については「スパイカー陣が100で叩けていないケースがあったので、そういう状況でも(ボールを)ちゃんと叩くコンビを修正していこうと選手間で話していた」と明かし、タイムアウトなどを利用して臨機に戦術を変更できたことで勝利につなげた。
主力不在だったとはいえ、アジアの覇権を争うライバルをストレートで蹴散らし、ネーションズリーグで初めてベスト4に駒を進めた。22日の準決勝の相手は、パリ五輪の1次リーグで激突するブラジル(世界ランク1位)に決まった。まさにここから、一戦一戦が五輪の試金石となる。「タフな試合が続くが、オフェンスもディフェンスも整理しながら戦いたい」と語るキャプテンは、大会初のメダルを射程圏内に捉えている。
構成●THE DIGEST編集部
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