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「今後の5戦が重大な岐路に」RBのD・リカルドのF1キャリアに米メディア見解。一方で角田裕毅には「真のスターへ移行している」と評価

THE DIGEST編集部

2024.06.22

RBのドライバーを務める角田(左)とリカルド(右)。(C) Getty Images

RBのドライバーを務める角田(左)とリカルド(右)。(C) Getty Images

 いよいよF1は第10戦スペイングランプリが開催される。今季、好調を維持するビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅はすでに来季の契約もチームと結んでおり、ここからのレースでも高い結果が期待されている。

 一方で、チームメイトのベテラン、リカルド・ダニエルは今後のF1キャリア継続のため、正念場が続く。カナダグランプリでは、今季初めて入賞圏内でフィニッシュしレースリザルトで角田を上回ったものの、危機的状況であることに変わりはないようだ。米スポーツメディア『FOX SPORTS』では、リカルドにとってここからの数レースが大きな意味を持つものと見通している。
 
 現地時間6月20日、同メディアはリカルドの特集記事を配信。「今後5レースが極めて重要」と論じており、シーズン残り10戦までにどれだけ結果を残せるかにより、ベテランの将来が決まると見解を示している。

 通算8勝をマークしているものの、すでに昨季途中のRB加入から1年を迎えようとしている中で、同メディアは日本人ドライバーとの勢いの差を指摘。「ツノダは有望株から真のスターへの移行に成功している。単にリカルドを打ち負かしたというだけでなく、チームのドライバーラインアップの中で、オージーを余剰な存在にするために必要なものを持っていることを証明しているのだ」と分析している。

 また、「ドライバー市場の歯車はすでに急ピッチで回転しており、重要なシーズン半ばの中断まで残り5戦となった今、リカルドのF1の将来は再び重大な岐路に立たされている」とベテランの現在の立場を強調。

 だが、カナダGPの結果も踏まえ、「リカルドのツノダとの対戦成績は芳しくないが、見どころがないわけではない。(リカルドに)欠けているのは一貫性だけだ」と評し、今季RBの予選での速さがチームのアドバンテージとなると見込んでいる。また、「リカルドはこの週末に大きな期待を寄せているようだ」として、スペインGPを前にしたリカルドが、「本当に楽しみだし、ヨーロッパラウンドをスタートさせることに興奮している」と語った意気込みも紹介している。

 同メディアはその上で、マシン性能は向上を続けているものの、「リカルドは最大限に活用する時間がなくなってきている」として、昨年7月のレギュラードライバー復帰から1年が、大きな節目となるものと説いている。

 再びヨーロッパが舞台となるF1サーカスにおいて、崖っぷちに立っているリカルドがどんなパフォーマンスをみせるか。まずは、開幕となるスペインGPで今季初の連続ポイントゲットを目指す。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】予選で2番手タイムをたたき出した角田裕毅の前回カナダGPの走りをチェック!
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