パリ五輪の代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権が6月28日、新潟県のデンカビッグスワンスタジアムで行なわれ、女子100メートル決勝は君嶋愛梨沙が11秒46で駆け抜け、この種目3連覇を飾るもパリ五輪の参加標準記録(11秒07)を上回れず、内定は掴めなかった。
ディフェンディング女王として臨んだ君嶋はスタート良く飛び出すと、中盤から加速をつけてぐんぐんスピードを伸ばし、最後は体ひとつ抜け出してゴールした。オリンピックの参加標準記録には0秒39届かず、タイムを確認すると少し残念な表情を浮かべたが、フィニッシュ後は会場の声援に笑顔で応えた。
レース後、君嶋は「(参加標準記録に)及ばず悔しい」と唇を噛んだが、3連覇の結果については大きく胸を張った。続けて、「200mもチャンスがある。記録は非常に高いが今大会は諦めずに楽しんでやりたい」と次のレースに気持ちを切り替えた。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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