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バレーボール

「五輪はより大切だけど…」主将・石川祐希、52年ぶりの金メダル獲得へ伊メディアに意気込み語る!「ここでの金メダルも大切です」【ネーションズリーグ】

THE DIGEST編集部

2024.06.30

52年ぶりの主要大会金メダルに向けて意気込みを語った石川祐希。(C) Volleyball World

52年ぶりの主要大会金メダルに向けて意気込みを語った石川祐希。(C) Volleyball World

 バレーボール界における三大国際大会のひとつ、『ネーションズリーグ(VNL)』で初の決勝進出を果たした男子日本代表。フィリップ・ブラン監督と主将の石川祐希が、大舞台への思いと意気込みを海外メディアに語った。

 日本は、パリ五輪への最後の一枠を射止めて初出場を叶えたスロベニアを、セットカウント3-0(25-21、27-25、31-29)の完勝で退け、大会史上初となる決勝へ駒を進めた。予選1位で4強入りを果たした難敵をねじ伏せての見事な勝利だった。

 決勝の相手は、世界ランク1位のポーランドをフルセットの末に倒した東京五輪金メダリストのフランスに決定。準決勝を終えたばかりのフィリップ・ブラン監督と主将・石川が、イタリアのメディア『iVolleyMagazin.it』のインタビューに応え、主要国際大会で52年ぶりに金メダル獲得へ挑む心境を語った。

 日本代表の指揮官は、「明日の決勝で、歴史的な快挙へ挑む実感は?」との問いに、「日本にとって初の決勝進出なので、すでにひとつは成し遂げた」とここまでの結果を評価。それでも、「昨年は銅メダル。今回はより良いメダルが確定しているが、我々は一番素晴らしいメダルになることを望んでいる。決勝はスタイルがまったく異なる相手との対戦。またもや難しい試合になるだろう。力を尽くして勝利を目指す。なぜなら、今大会は、五輪を前に最高の布石となり、この難しい一戦(決勝)はそこ(五輪)での戦いへ向けて最高の準備となるからだ」と、優勝を勝ち取り、パリへの追い風となることに期待感を示した。
 
 主将の石川は、「(準決勝を)良い形で終えられた。チームの目標は決勝進出だったのでみんな喜んでいる」と結果を残せたことに安堵の様子。「日本は今、ベストなバレーボールをしているか?」との質問には、「うーん」と少し考えてから、「“はい”とは言えない。準決勝は1セットと3セットに3から5点のリードがあったが、20点あたりの終盤に巻き返されて、わずかに逆転を許す場面があった。なので、ベストな試合をしたとは言えない。それでも勝ち切れたことは間違いなく大切」と厳しく反省点を指摘。しかし、日本の守備について「最上級」と評されると、満足そうにうなずき笑みがこぼれた。

 1972年のミュンヘン五輪以来、52年ぶりに主要国際大会の王座を目の前まで引き寄せた今の気持ちを問われ、「決勝へ進めることをチームは嬉しく思っている。僕らの目標はこの決勝、そして五輪でのメダル獲得。まずは(VNLの)金メダルを獲りたい。でも、僕らにとって五輪はより大切で……けれど、ここでの金メダルも大切です」と本音をちらり。日本のファンは、金メダルふたつを胸元に抱く選手たちの姿を心待ちにしているはずだ。

 5月22日から4か国を移動して開催された大会のラストを飾るフランスとの決戦の舞台。日本バレー界の歴史に新たなページを刻む戦いは、日本時間の明朝(7月1日午前3時)に幕を開ける。

構成●THE DIGEST編集部

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