格闘技・プロレス

【新日本】「お偉いさんたちの思う通りになってよかったな」新世代の台頭に飲まれたタイチ、『G1』落選に「自分自身の進退を自分自身に問いたい」

どら増田

2024.07.07

試合後にオレッグと抱き合うタイチ。新世代の台頭に飲み込まれた彼は果たしてどのような決断に至るのか。写真:新日本プロレスリング

 新日本プロレスは『NEW JAPAN SOUL 2024』シリーズ最終戦7.5東京・東京武道館大会を開催した。今シリーズではAブロックとBブロックの1枠ずつ空いていた真夏の最強戦士決定戦 『G1クライマックス 34』出場枠を巡って、AブロックはYOSHI-HASHI、石井智宏、チェーズ・オーエンズ、カラム・ニューマン、KENTA、高橋裕二郎が、Bブロックは棚橋弘至、矢野通、ボルチン・オレッグ、タイチ、小島聡、TJPがトーナメントで争った。Aブロックは石井、KENTA、Bブロックは棚橋、矢野といった『G1』常連組が敗れ落選していく中、決勝はAブロックがタイチとオレッグ、BブロックはYOSHI-HASHIとニューマンという『G1』常連組と新日本新世代外国人の闘いとなり、オレッグとニューマンがそれぞれ勝利し、『G1』初出場の切符を手に入れている。

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 34回目となる今年の『G1クライマックス』は7.20大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)大会2連戦で開幕。各ブロック10名ずつが総当たりでリーグ戦を行ない上位3選手がプロ野球のクライマックスシリーズのような形式で決勝トーナメントを開催。8.18東京・両国国技館大会で行なわれる優勝決定戦まで今年の夏男を決めるべく激戦が繰り広げられる。出場選手はAブロックが、海野翔太、内藤哲也、鷹木信悟、SANADA、グレート-O-カーン、ザック・セイバーJr.、ゲイブ・キッド、ジェイク・リー。EVIL、ニューマンが、Bブロックは、エル・ファンタズモ、後藤洋央紀、辻陽太、上村優也、ジェフ・コブ、HENARE、デビッド・フィンレー、成田蓮、KOUNOSUKE TAKESHITA、オレッグがエントリーしている。内藤、鷹木、SANADA、後藤といった辺りは出場するものの、全体的には新日本に限らず、各団体に押し寄せている新世代の台頭が反映されているようなメンバーとなった。

 出場者決定トーナメント準決勝でTJPに勝利したタイチは「『若手の抜擢』だ? ふざけた会見してんじゃねえぞ。そんだけ若手だらけでやりたかったら、最初っからやれよ。若手だらけで会社が潤ってんだったら、とっととそうなってんだろ、昔から!ふざけた会見ぬかすなこの野郎!ナメんなよ、コラ。オヤジはもういらねえっつーのか。これでも、こんな試合しててもいらねえっつーのか。TJPはまだ30代かもしれねえけど、キャリアは俺より上なんだよ、アイツ。それでもやってんだろ、こんだけの試合。それでも必要ねえか。後悔するぞ。お前らが『若手の抜擢』、そんだけ言うんだったら、俺は『G1』最年長優勝記録更新、目指してやるよ。何歳で止まってんだ? 45だろ? 誰も頷かねえな、お前ら。勉強不足だな。最高齢、45だろ? 長州力の、45。全勝優勝。それを抜いてやるよ。46の時に。47、48(歳の時に)優勝してやるよ。お前らが若手でやりたいって言うんだったら、俺がオヤジの意地見せてやる。『G1』最高年齢優勝、更新してやる」と若手を推す団体に対して嫌悪感を剥き出しにしつつ、下剋上を誓っていたが、決勝でパートナーでもある矢野、棚橋を破ったオレッグに敗れてしまう。
 
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「もうナンボでも、焼くなり煮るなり好きにしてくれ。大幅減俸だろうが何だろうが、受け入れる。俺の負けだ」