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日本のパリ五輪“金メダル20個”目標に中国メディアが「大きな脅威」と警戒! 海外大会で約400人の最多派遣にも注目

THE DIGEST編集部

2024.07.08

パリ五輪で日本選手団の旗手を務める江村(左)とShigekix(右)。写真:滝川敏之

パリ五輪で日本選手団の旗手を務める江村(左)とShigekix(右)。写真:滝川敏之

 7月5日、パリ五輪に向けた日本選手団の結団式・壮行会が行なわれた。結団式では選手団の旗手を務め、金メダル候補と期待されるフェンシング女子の江村美咲、ブレイキン男子のShigekix(半井重幸)が引き締まった表情で団旗を受け取った。

 自国開催だった2021年の東京大会で日本選手団は、金メダル=27個、銀メダル=14個、銅メダル=17個を含む計58個のメダルを獲得した。日本オリンピック委員会(JOC)は、海外開催で過去最多だった2004年アテネ大会での16個を上回る「金メダル20個」を目標に設定。100年ぶりに開催される花の都で日の丸がどれだけセンターポールに掲げられるのか、大いに期待がかかる。

 このJOCの高い目標に隣国メディアが反応を示している。中国の国営通信社である『新華社』は「日本は2024年パリオリンピックで金メダル20個を目指す」と報じ、「同五輪に日本選手団は約400人の選手を派遣する予定で、これは日本国外で開催されるオリンピックとしては最大規模の選手団となる」と付け加え、警戒を強めている。

 同メディアは日本が各競技にスペシャリストを配置していると分析している。例えば、「日本は東京オリンピックで柔道の強さを発揮し、金メダルを9個獲得した。パリでは、前回王者である阿部一二三や阿部詩が、オリンピック史上初の兄妹でのタイトル防衛に成功すると期待されている」と記述している。

 他にも、公式戦133連勝と白星街道を突き進むレスリング女子53キロ級の藤波朱理、体操の個人総合2連覇を目指す橋本大輝を「日本体操界のスター」と注目しており、「日本は柔道、レスリング、体操などの伝統的な強豪種目に加え、スケートボード、スポーツクライミング、ブレイキンなどの追加競技でも金メダルを獲得すると期待されている」と紹介している。

 また、「長年中国とライバル関係にある卓球でも、日本は金メダルを狙っている」とし、混合ダブルス連覇を狙う早田ひな、張本智和の「はりひな」ペアや複数のWTT大会で急成長を遂げた16歳の張本美和を「中国チームにとって大きな脅威」と、ライバル視している。
 
 個人競技以外にも、パリ大会は日本の団体競技の躍進が目覚ましい。継続的に出場切符を掴んだ男女サッカー、東京五輪で過去最高成績となる銀メダルを獲得した女子バスケットボール、そして48年ぶりに自力で出場権を獲得した男子バスケットボールにもお茶の間の注目度は高い。さらに直近では、男女のバレーボールがパリ五輪の前哨戦ともいえる最強国決定戦「ネーションズリーグ」で銀メダルに輝いた。これら団体競技の好成績について同メディアは、「チームスポーツのブームは、日本選手団の選手数増加に直接つながっている」と高く評価し、日本チームに熱い視線を注いでいる。

 パリ五輪の開会式は今月26日。ルーブル美術館などが並ぶパリ中心部のセーヌ川を選手団が船で約6キロメートルに渡って行進する形式となっている。大会期間中は、エッフェル塔周辺やフランス革命の舞台となったコンコルド広場、1900年のパリ万博の際に建設された展覧会場グラン・パレなどで競技が実施される。

構成●THE DIGEST編集部

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