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モータースポーツ

【F1】ペレス“擁護派”のホーナー代表もついに我慢の限界?急接近するライバル勢へ焦り「この状況を継続させることはできない」

THE DIGEST編集部

2024.07.09

シート喪失も危ぶまれるペレス。(C)Getty Images

シート喪失も危ぶまれるペレス。(C)Getty Images

 F1レッドブルのセルジオ・ペレスは7月7日のイギリスGPで予選19番手、決勝17位フィニッシュと散々な結果に終わった。この結果に、チーム代表のクリスチャン・ホーナー氏はレース後、ペレスへの批判ともとれる発言をした。

【関連記事】レッドブルは“パフォーマンス条項”を使い、ペレスの代わりにリカルドorローソンの昇格を検討か...角田裕毅の名前は出ず
 トップチームの一員としてステアリングを握る今季、ペレスは第7戦エミリアロマーニャGPの8位に始まり、モナコGP、カナダGPと連続リタイア、その後も入賞争いを続け、今回はついにポイント圏外に。予選のコースオフとPU交換によるピットレーンスタートが大きな原因だったが、決勝レースでもタイヤ戦略のギャンブルに失敗しトップと2周遅れでゴールするなど良いところが無く、ドライバーズランキングも6位に後退した。

 かねてからペレスの起用を推し続け、不調が続いていたカナダGP前に2年の契約延長を結ぶなど、“ペレス擁護派”として知られるホーナー氏もここ数戦のペレスのパフォーマンスには厳しい評価を下さざるを得ないようで、モータースポーツ専門誌『The Race』によれば、ホーナー氏は「コンストラクターズを獲得するには2台のマシンが得点をする必要があることを痛感している」とコメント。さらに、「ポイントを獲得できないこの状況を継続させることはできない。彼は自分の役割と目標を理解している」とし、これ以上の失速は許容できないことを明言した。

 ここ数戦でのメルセデスとマクラーレンの台頭により、コンストラクターズランキングは1位レッドブル(373)2位フェラーリ(302)3位マクラーレン(295)4位メルセデス(221)と過去数年類を見ないほど急接近。他のチームとは異なりマックス・フェルスタッペン1人が得点を重ねている今の状況が続けば、レッドブルがサマーブレイク後に逆転されることは十分考えられ、この状況がペレスを起用し続けるホーナー氏の焦りを招いているのかもしれない。

 一部報道では、先日結ばれた契約の中には、サマーブレイク前にチームメイトのマックス・フェルスタッペンから100ポイント以上離されてはいけないというパフォーマンス条項が含まれているとの話があり、仮にこれが事実だとすると現在137ポイント差であるペレスは残り2レースでチームからの信頼を回復しなければならない。

 代役としては姉妹チームRBのダニエル・リカルドが候補に挙がっていたが、イギリスGP後にリザーブドライバーのリアム・ローソンが現行マシン「RB20」をドライブすることが決まっており、これが実力を測るテストであるとの指摘もある。

 複数年契約からわずか1か月後に窮地に立たされたペレス。良い形でサマーブレイクを迎え、チームに貢献できるか、注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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