今週末に開催されるF１第13戦のハンガリー・グランプリに向けて、ビザ・キャッシュアップ・RB（以下RB）の角田裕毅が意気込み等を語った。

【動画】「こんなワクワクする予選琢磨の頃以来や」一時“２番手”につけた角田の好走をチェック 　カナダGPからの３戦で低調に終わり、イギリスGPでも苦戦が予想されたものの、見事なスタートダッシュと安定したドライビング、そしてウェットコンディションを味方につけたことで４戦ぶりとなる入賞（10位）を飾った角田。ここ数戦と違って低・中速コーナーの多いテクニカルなコースである「ハンガロリンク」でいかなるレースを見せるかが注目されている。

　チームの公式サイト等で、彼は「先週はシミュレーターを使って準備に多くの時間を費やしました。チームはシルバーストンでのレース以降も、とても頑張ってくれています」と明かすとともに、以下のように新たなレースウィークエンドについて言及した。

「ハンガリーでは、良い週末を過ごせると楽観視しています。ここはほとんどコーナーが低速か中速ですが、車からさらにパフォーマンスを引き出すためにどうするべきか分かっています。この時期のブダペストはとても非常に暑く、走行中は常にコーナーを曲がっている状態なので、息をつく暇がありません。コンディション的に厳しい週末になりますが、ここでは競争力を発揮できると思うし、その準備はできています！」

　各国専門メディアの報道を見ると、２戦連続今季７度目のポイント獲得を目指す日本人ドライバーについて、フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』は、「角田はサマーブレイク前の最後の２レースに備えるため、イギリスGP後に重要なデブリーフィングを行なった。そして彼は、直線が少なく多くのコーナーがあるハンガリーでの挑戦に向けて準備を整えている」と伝えている。

　続いて、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「ハンガリーでは、角田とダニエル・リカルドに大きな期待が寄せられている。ここ数戦でアップデートの効果が出なかった後、両ドライバーはブダペストとスパ（ベルギーGP）でのダブルヘッダーに向けてVCARB01を完璧に仕上げることを目標にしている。チームは全方位的な作業が求められながらも、今週末に良い結果をもたらすことが期待される」と、RB全体について綴った。