体操

「多大なる国の予算使ってルール守れなかったら当然外される」パリ五輪辞退の体操女子・宮田笙子に武井壮が持論

THE DIGEST編集部

2024.07.23

宮田は自身の喫煙・飲酒行為によりパリ五輪代表を辞退した。写真:滝川敏之

 前代未聞となる代表辞退の波紋が止まらない。

 日本体操協会は去る7月19日、都内で緊急会見を開き、パリ五輪の体操女子代表の宮田笙子(順天堂大学)が喫煙・飲酒行為による代表行動規範の違反が認められたため、オリンピック出場を辞退したと発表した。
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 事の発端は、事前合宿中のモナコにいるチーム関係者への内部通報だった。日本体操協会は宮田の喫煙疑惑が浮上すると、すぐに調査を開始。モナコから本人を緊急帰国させ、同協会と所属の順天堂大学が聞き取りを行なうと、彼女は6月末から7月にかけてプライベートの場での1度の喫煙行為、そして同時期にナショナルトレーニングセンター(NTC)のアスリートビレッジ内での飲酒行為を認めた。これにより、JOC(日本オリンピック委員会)国際総合競技大会派遣規定の『日本代表選手・役員の行動規範』への違反に該当するため、同選手はパリ五輪への出場を辞退することになった。

 アスリートの最高峰であるオリンピックの開幕が1週間先に迫るなか起きたエースの不祥事。日本体操界に激震が走った代表辞退問題は世間に大きな衝撃を与え、多くの著名人や元アスリートらが賛否両論を巻き起こし、議論が沸騰している。
 
 そんななか、タレントの武井壮さんが今月22日に放送したTOKYO MXの情報番組『バラいろダンディ』に出演。パリ五輪を辞退した宮田について「擁護している人も叩いている人も半分くらい感情論。『代表をはく奪するのはかわいそう』だとか、『それは当然だ』とか感情論になっているが、僕はそういう話ではないなと思っている」とし、次のように持論を展開した。

「まず10代のアスリートを預かってナショナルトレーニングセンターで合宿をするときに、喫煙・飲酒をするような指導をしているのはどういうことだよ。監督不行き届き以外のなにものでもないと思う。オリンピックに出るような、しかもキャプテンになるような選手に」

 かつて、日本フェンシング協会の会長を務めた経験を持つ同氏は日本代表選手としての重責に理解を示しつつ、日の丸を背負う姿について次のように口調を強めた。

「オリンピックに出るという多大なる国の予算を使って、強化の費用を使ってナショナルトレーニングセンターや遠征を行なっている選手が、そんなルールすら守れなかったら、当然外される。僕はそれぐらいでいいと思っているけど、確かに1回したということだけで、日本一の選手が代表を外れることは衝撃的なことだけど、まず監督者たちがもっとしっかり選手たちを管理しましょうよ」

構成●THE DIGEST編集部

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