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【F1】PU交換でベルギーGP決勝は60グリッド分降格の角田裕毅、予選はチームメイトのサポートに集中! 「迷惑な話だ」と去就に注目の専門メディア

THE DIGEST編集部

2024.07.27

グリッド降格ペナルティーを受けることになった角田。(C)Getty Images

 F1第14戦ベルギー・グランプリが開幕し、現地7月26日には2度のフリー走行(FP1、FP2)が「スパ・フランコルシャン」で実施されている。

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 先週末のハンガリーGPで2戦連続の入賞を飾ったビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は、サマーブレイク前の最後のレースでもこの勢いを持続して好成績を挙げたいところだが、パワーユニット(PU)全てを交換したことで60グリッド分降格のペナルティーを科され、決勝では最後尾からのスタートとなることが決定したため、初日から日曜日のレースを見据えたアプローチをとることとなった。

 そんな中でFP1では23周回で1分45秒564(16番手)、FP2では1分44秒348(20番手)のベストタイムを計測した角田は、チームの公式サイト等を通して「今日は幾つかのことを試し、明日改善すべき点が見つかりました。日曜日はPU交換のためにグリッド降格ペナルティーを受けているため、今週末はできる限り最大限の結果を出すことが重要になります」とのコメントを発し、以下のように続けている。

「コースは部分的に新しい路面となっており、とても滑らかで、グリップも増すなど、素晴らしい改良だと思います。明日はさらに多くのことを学び、最適なセットアップを見つける良い機会です。通常、雨の中ではかなり良いパフォーマンスを発揮できていますが、今週末は天候が安定しないようなので、さらに戦略やパフォーマンスに影響を与えるような別の要素が加わるでしょう」

 メディアのインタビューでは「かなり苦労したものの、他チームの車と比べて足りない部分や問題を見つけることができたので、明日までにそれを解決できればと思います。パフォーマンスを最大に発揮し、ダニエル(・リカルド)をサポートしていきます」と、予選ではチームプレーに徹することを強調した(フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』より)。

 また、コースについてもより細かく言及し、「古いアスファルトの部分と新しい部分が混在しているので面白いと思います。ターン12とターン13にはまだ古い部分が残っているので、そこはグリップが不足していますが、その他でのグリップは本当に良い状態になっています」と明かしている。

 RBのレーシングディレクター、アラン・パーメイン氏は「我々にとっては厳しい1日だった。日曜日にユウキが最後尾スタートとなるため、彼はレースの準備に多めの時間を割いた」と振り返り、翌日に向けて「リアのグリップをさらに見つけるための作業が必要であり、今夜シミュレーターで幾つかのセットアップの項目を試し、それをFP3で試す予定だ」と語った。

 各国専門メディアは角田に対する報道を見ると、『NEXTGEN-AUTO』は「角田は新しいエンジンセットを使用するためにグリッドの最後からスタートするため、困難な週末になることを予想しながらも、レースに向けて準備を整えようとしている」と伝え、ドイツのF1専門サイト『FORMEL1.de』は、今週末と彼の去就と結びつけて、以下のように綴っている。

「角田にとって苦いニュースだ。彼はPU交換のために最後尾スタートを余儀なくされる。スパでのレースは比較的追い抜きが容易であるとはいえ、不調なセルジオ・ペレスの解雇が噂されるレッドブルのシート争いに対する関心が特に高まっている中でのこのペナルティーは、日本人ドライバーにとっては迷惑な話である」

構成●THE DIGEST編集部

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