格闘技・プロレス

4万8117人が大熱狂!『超RIZIN.3』平本蓮が朝倉未来に138秒で衝撃KO勝ち「1Rが特に勝負だなと思った」 敗れた未来はインスタを更新し…

どら増田

2024.07.29

注目の一戦は平本が朝倉を138秒で倒す衝撃の決着となった。写真:野口航志

 総合格闘技イベント『RIZIN』は『超RIZIN.3』7.28埼玉・さいたまスーパーアリーナ(スタジアムバージョン)大会を開催した。

 RIZINが同会場でスタジアムバージョンを使用するのは初めてで、格闘技がスタジアムバージョンを使用するのはK-1の魔裟斗引退試合が開催された『Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~』以来、15年ぶりとなる。

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 RIZINのスペシャルビッグマッチという位置づけにある『超(スーパー)RIZIN』は、これまで2年連続でさいたまスーパーアリーナ(アリーナバージョン)で開催されており、『超RIZIN』は2022年9月25日に開催。メインイベントではスタンディングバウトルール 3分3R(無差別級)フロイド・メイウェザーと未来が対戦。2R3分15秒、レフェリーストップ(TKO)でメイウェザーが勝利。『超RIZIN.2』は2023年7月30日に開催。メインイベントでは朝倉未来とヴガール・ケラモフによるMMAルール (66.0kg契約)5分3R RIZINフェザー級タイトルマッチ(第4代フェザー級王座決定戦)が行なわれて、1R2分41秒、リアネイキッド・チョークで未来がまたもや敗れているものの、今回も未来と平本蓮の試合がメインイベントになったことから未来のためのスペシャル大会という捉え方も出来る。

 遺恨が深まる二人だが、平本が未来に「負けたら引退」を叩きつけたことを受けて未来は「負けたら引退する」と明言。一方、4年前から挑発をし続けて未来に喧嘩を売った平本も負けられない戦いだ。入場式から二人に対する声援は凄かったが、二人がリングインすると城内はこの日最高潮の盛り上がり。実質このカードで4万8000人を超える観客が集まっただけに、当然のことだろう。

 一昨年、東京ドームで行なわれたキックボクシングの那須川天心と武尊によるドリームマッチ以来の格闘技熱が溢れていた。1R、お互いに様子を見るように間を詰めていくが、一瞬の隙を突いて平本が左を決めると一気に怒涛のラッシュを仕掛けて未来が崩れ落ちるとレフェリーが試合を止めて一気に仕留めた。

 敗れた未来が呆然とする中、放送席の鈴木千裕がリングにペットボトルを投げつけてリングサイドに上がる場面もあったが、平本は自身が提案したラストマンスタンディングのベルトを腰に巻いて仲間たちと喜びを分かち合ったが、マイクを握ると「朝倉未来ありがとう。そして引退しないでください」と未来に呼びかけた。

 バックステージで平本は「ホント、練習してきたのがこう見事にハマったんで、やっぱやってきたことに間違いがなかったなって。何度も何度も練習してきた技なんで。5Rなんで1Rが特に勝負だなと思ったのと、前半からしっかりポイントをとってっていうのは意識してたんですけど、 体が温まる前というか、1Rからしっかりその勝負の瞬間が絶対生まれるんで、その瞬間必ず勝負を決めると決めていた」と1Rを重視していたことを明かした。

 今後に関しては「大晦日ですかね」とした上で「RIZINのチャンピオンになったんですけど、もう1個別のベルトがあるみたいなんで、それを獲りに行こうかなと思います」と千裕が持っているRIZINフェザー級のベルト挑戦を示唆した。また未来に対しては「格闘技をやめないでほしい」と再度念押し。再戦に関しては「格闘技を続けていればまたやる時が来るかもしれないから辞めないで欲しい」と語り、今大会は二人で盛り上げて来ただけに、思うところがあるようだ。
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「自分が戦うのは一旦終わりにします」はたして引退を撤回することはあり得ないのか