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格闘技・プロレス

「異次元でした」と本音。朝倉未来が呆然としながら語ったメイウェザーの凄み「立ち上がろうと思ったけど、地面が揺れた」

THE DIGEST編集部

2022.09.25

メイウェザーに狙いすましたパンチを浴びせていった朝倉。だが、相手の牙城は最後まで崩せなかった。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

メイウェザーに狙いすましたパンチを浴びせていった朝倉。だが、相手の牙城は最後まで崩せなかった。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 世界も注目した“令和の異種格闘技戦”は、結果的に予想通りと言える幕切れとなった。やはりボクシング界が誇るレジェンドは強かった。

 9月25日にさいたまスーパーアリーナで行なわれた「超RIZIN」で、元ボクシング世界5階級王者のフロイド・メイウェザー(アメリカ)に挑んだ総合格闘家の朝倉未来(トライフォース赤坂)は、2回終了間際に右ストレート1発に沈んで、TKO負けを喫した。

 試合後に「自分としては今回あまり練習していなくて、準備もしていなかった。どんな試合になるか分からなかった」と正直に打ち明けたメイウェザー。だが、ゴングが鳴った途端に、45歳のレジェンドは世界の頂に立った実力を見せつけた。

 ジャブの探り合いから始まった1回に朝倉のボディーブローを受けたメイウェザーは、さらに左右のフックを被弾。これには会場も「もしかすると朝倉はやるかもしれない」というムードが漂った。だが、周囲の反応とは裏腹に元世界5階級制覇王者は言う。「俺は世界王者たちのパンチをもらってきた。一発貰った程度じゃ全然気にならなかった」。

 そして「(朝倉の)呼吸が乱れていたのを感じていた」と分析したレジェンドは1回終盤から徐々に手数を増やすと、2回には立て続けにボディーやジャブを朝倉に見舞う。そして、最後は渾身の右ストレートを頭部の側面に浴びせてダウンを奪取した。
 
 試合後にメイウェザーは「あいつからは『闘いにきた』という覚悟を感じた」と朝倉を称えた。こうした言動からも日本のカリスマ戦士が残したインパクトは少なからずあったのだと感じ取れる。

 しかし、会見場に気落ちした表情で現れ、「気持ち的には乗ってきていた。『全然、戦える』って思ってました」と心境を打ち明けた朝倉は「よく記憶がない。なんでアレで倒れたのか」とショッキングな敗戦を振り返った。

「ちょっと気を抜いていたかもしれない。1ラウンド目が様子見て終わっていたから、次もそんな感じなのかなと思っていたところに、急に飛び込んできた。右フックのクロスが効いたのかなと思う。立ち上がろうと思ったんですけど、地面が揺れていた。凄い反応速度やすべてのレベルが異次元。とにかく技術が異次元でした」

 最後に「メイウェザー選手とここまで戦えたのは自信になる」と胸を張った朝倉。世界屈指の猛者との激闘は、彼をどう成長させるのか。大いに興味深い。

取材・文●羽澄凜太郎

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