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「メダルを獲る滑り」ではなく“かっこいい滑り”で頂点に、五輪連覇の堀米雄斗が大逆転のベストトリック5本目に隠された強い思いを明かす【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.07.31

最後は“スケーター”としてベストトリックを決めた堀米。(C)Getty Images

最後は“スケーター”としてベストトリックを決めた堀米。(C)Getty Images

 パリ五輪スケートボード男子ストリートの決勝戦が現地7月29日に行なわれ、日本代表の堀米雄斗が東京五輪に続き、2連覇を果たした。

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 堀米は下位に沈むとの下馬評もあったラン1本目、いきなりフルメイクで「89.90」を叩き出し暫定4位に立つと、ベストトリック1本目で「94.16」と高得点をマーク。しかしその後失敗が続き、4本目を終えた時点で暫定7位と絶体絶命の状況に。金メダルには「96.99」の高得点が必要な場面で迎えた5本目、大技「ノーリー・バックサイド270テールブラントスライド」を見事成功させ、「97.08」とその日の最高スコアをマークしトータルスコア「281.14」で五輪連覇を果たした。

 わずか「0.1」ポイント差で勝利を収めた堀米。日本時間7月30日に日本テレビ系列の五輪特番に出演した堀米は大逆転の要因となった5本目のベストトリックの舞台裏を語った。「ベストトリック1本目終わってからはメダルを獲りに行く滑りをまずはしたいなって思ってたんですけど、周りのスケーターの滑ってる感じを見て『なんかそういう気持ちで滑って技を狙っても勝てないだろうな』と思って」と自身がアスリートである以前にスケーターであることを思い出したという。

 そして、「考えてるトリックも一気に変えてリスクすごい高いけどパリのオリンピックは一度しかないし悔いは残したくないと思ってできるか分からないけど(高難度の技に)挑戦できて良かったと思ってる」と話し、どれだけ難しいトリックに挑戦できるか、というスケーターの原点に立ち戻りあの伝説的な逆転劇が実現したと明かした。

構成●THE DIGEST編集部

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