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格闘技・プロレス

「伝説的な存在となった」最重量級&団体戦で金のテディ・リネール、母国英雄の偉業に仏メディアが称賛の嵐「巨人の中の巨人」

THE DIGEST編集部

2024.08.04

五輪最重量級で3大会制覇を果たしたリネール。次の五輪にも挑戦する意思を示しているという。(C) Getty Images

五輪最重量級で3大会制覇を果たしたリネール。次の五輪にも挑戦する意思を示しているという。(C) Getty Images

 大偉業への賛辞が鳴りやまない。

 パリ五輪の柔道男子100キロ超級が8月2日に行われ、決勝でフランスのテディ・リネールが韓国のキム・ミンジョンを降し、金メダルに輝いた。リネールの五輪同階級制覇は3度目、2大会ぶりの王座奪還を成し遂げた。さらに、同3日の混合団体でも3-3のタイから代表戦を制して日本を破り、今大会2つ目の金メダルを獲得している。

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 100キロ超級の決勝戦、リネールは試合時間3分44秒、キム・ミンジョンの身体を宙に浮かせ豪快な払い腰で背中を着かせた。初戦となった2回戦から全試合で一本勝ちを収め、五輪王者返り咲きを果たしている。個人戦最終日で、今大会柔道競技で同国初の金メダルをもたらすという、第一人者として国民の期待に応えるパフォーマンスを披露した。

 同階級の五輪タイトルは2012年のロンドン、2016年のリオでも獲得しており、3年前の東京は銅メダルに終わったものの、35歳で迎えた自国大会でこれまでにないほどの試合内容で対戦相手を圧倒。リネールの金メダルが決まった瞬間、会場全体が歓喜に包まれたように、フランス国内メディアも母国柔道界の英雄に対する称賛の声で盛り上がっている。

 大手スポーツ紙『L’EQUIPE』では、リネールの勝利を伝える特集記事において、「決勝で韓国のキム・ミンジョンに一本勝ちしたテディ・リネールは、100kg超級で3度目のオリンピック個人タイトルを獲得し、このスポーツにおける伝説的な存在となった」と報じた。

 さらに、「2016年のリオ・オリンピックでフランス選手団の旗手を務め、1週間前のパリ大会開会式でもマリー=ジョゼ・ペレクとともに最終聖火ランナーを務めたリネール氏は、フランス・オリンピック選手団のリーダーとして、再びチャンピオンになるという目標をホームで達成した」と振り返っており、その上で、「世界選手権での 11 個のタイトルに加えて、この五輪での記録により、彼はスポーツ界の伝説にさらに名を連ねることになる」などと伝えた。

 また、国内有力紙『Le Figaro』でも、「テディ・リネール、オリンピックチャンピオン、巨人の中の巨人」と評しており、「3年前の東京大会では銅メダルに甘んじたフランス人選手だが、今大会では再び本来の姿を取り戻した」と偉業を称えている。

 すでに、4年後のロサンゼルス大会を目指す意思を示しているとも伝えられているリネール。「伝説」と称される柔道家の五輪におけるさまざまな記録は、さらに伸びる可能性もあるようだ。

構成●THE DIGEST編集部
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