水泳

「エアコンがなく、食事はまずい」金メダルの競泳イタリア選手が選手村の“劣悪環境”を告白。地元放送局に暴露「騒音と暑さで眠れなかったよ」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.04

イタリアのチェッコンが選手村の食事について暴露した。(C)Getty Images

 オリンピアンの拠点となっている施設への不平不満が尽きない。

 パリ五輪の競泳イタリア代表のトマス・チェッコンが、選手村の劣悪な環境に嫌気が差している。今大会、男子100メートル背泳ぎで金メダルを獲得し、この種目でオリンピックの表彰台に立った初のイタリア選手となったチェッコン。そのパフォーマンスはもちろん、水面で見せるセクシーな表情やモデルのような肉体美にも人気のあるトップスイマーだ。

 そんな彼が背泳ぎ2冠が期待された200メートル背泳ぎ決勝を突然欠場した。騒然とした地元メディアが、その欠場理由に衝撃を受けている。
 
 彼はイタリアのテレビ局『Rai』に「選手村にはエアコンがなく、暑いうえに食事はまずい。だから、多くのアスリートが引っ越してるんだ」と暴露。「これはパフォーマンスに対する言い訳じゃない。選手たち以外に誰も知らない、あるいは目にできない事実なんだ」と明かし、選手村の衛生面にフラストレーションが溜まっていることを隠さなかった。

 続けて、「これは言い訳ではないと強調したい。僕は100メートルの時と同じく自信を持ってプールに入らなかったんだ。とにかく疲れがあったよ」と話し、「(200メートルは)準決勝で諦めてしまった…少し疲れていると、午後も夜中も、騒音と暑さで眠れないんだ」と訴えた。

 世界中のあらゆる水泳情報を配信している米専門メディア『swimswam』は「食事面の問題は、ビレッジオープン当初にも各国に取り上げられていた。7月26日のオープンセレモニー当日、一部の参加国は食事の不足と質の悪さを補うために、独自にシェフを連れてきている」と報道。選手村の設備に対して、選手たちからの不満が数多く上がっていると痛烈に指摘している。

構成●THE DIGEST編集部

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