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「人間では不可能だ」中国の競泳選手に注がれる”ドーピング疑惑”に自国メダリスト反論!「検査は週2回」「潔白、無実を証明している」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.05

東京五輪金メダリストの汪順は200m個人メドレーで銅メダルだった。(C) Getty Images

 アジアのスポーツ大国に向けられる"ドーピング疑惑"が尽きない。

 現地8月4日、パリ五輪の競泳競技は全種目を終えた。男子200メートル個人メドレーで銅メダルを獲得した中国の汪順がレース後、過去のドーピング・スキャンダルについて語り、不正行為を否定した場面があった。

 前回の東京五輪で同種目金メダルに輝いた汪順は、同大会の約7か月前、年明けに禁止薬物のトリメタジジンに陽性反応を示した23人の中国人スイマーのひとりだった。23人の選手が宿泊したホテルからトリメタジジンの痕跡が見つかったとされ、中国アンチ・ドーピング機構(CHINADA)は選手らに制裁処分はせず。世界アンチ・ドーピング機構(WADA)もCHINADAの決定を支持した。

 パリ五輪で2大会連続のメダル獲得後、彼は海外記者からドーピング疑惑について質問を受けた。「中国の水泳選手はクリーンな競技しかしない。それが私たちの目標だ」と答え、全面的に否定した。検査を受けた回数についても答え、「平均して週に2回ぐらい」受けたとし、「オリンピックの2週間前に11回もドーピング検査を受けた。これらの検査はすべて私の潔白、無実を証明している」と口調を強めた。
 
 海外では中国に対してドーピングに疑惑を向けるメディアは少なくない。男子100メートル自由形で19歳の潘展楽が世界記録を0.40秒も更新する46秒40で圧勝すると、現地で解説を務めていたオーストラリアのブレット・ホーク氏は「人間では不可能だ」とSNSに投稿。世界記録が「現実的ではない」とも表現し、タイムに疑念を抱いた。

 また、女子200メートルバタフライで銅メダルを獲得した張雨霏が、海外記者の質問に「なぜマイケル・フェルプスやケイティ・レデッキー(ともに米国)などに疑問を持つ人はいないの?」とコメント。「記者の質問に中国競泳界のヒロインが不快感を抱いた」と母国メディアでは伝えられている。

 世界から拭い切れない疑惑が注がれている中国の競泳チームは、最終日(4日)の400メートルメドレーリレーで男子が"リレー最強国"のアメリカを逆転して金メダル、女子が銀メダルを獲得。アジアの競泳大国として、その強さをアピールしている。

構成●THE DIGEST編集部

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