バレーボール

「最後まで大ブーイングを浴びた」性的暴行で服役したオランダ人選手が“メダルなし終焉”で英紙は再度断罪! ビーチバレー相棒「解散? しないよ」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.06

常に擁護してくれる相棒とともにパリ五輪を戦い抜いたファン・デベルデ(左)。ベスト16で敗退を余儀なくされた。(C)Getty Images

 パリ五輪でもっともブーイングを浴びたアスリートが大会を去った。

 現地8月4日、男子ビーチバレーの決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が行なわれ、オランダ代表のスティーブン・ファン・デベルデ/マシュー・イマーズ組がブラジル代表ペアと対戦し、セットカウント0-2(16-21、16-21)で敗れた。
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 大会前から非難の的となってきたのがファン・デベルデである。19歳だった2014年、フェイスブックで知り合った当時12歳の英国人少女に対して性的暴行に及んだ。未成年者に酒を飲ませたうえでの愚行で、犯行は3度も繰り返されたという。16年に英国の裁判所から禁固4年の実刑判決を受けたが、その後身柄は英国から母国オランダへ引き渡され、量刑が変更された。なんとわずか1年の服役を経て釈放に至ったのだ。

 ファン・デベルデは即座に競技復帰し、18年からは国際大会にも出場。そして今年6月、イマーズとのコンビでパリ五輪の出場権を獲得し、晴れてオランダ代表に選出されたのだ。当然、英国メディアやアスリート、さらに女性擁護団体などが猛反発。オランダ・オリンピック委員会は「再犯の可能性はゼロだ。出場の資格も満たしている」と正当性を主張したが、擁護するスタンスに批判はいっそう高まった。

 慌てたオランダ側は深刻なトラブルを避けるため、ファン・デベルデと話し合ったうえで「選手村への入村禁止」と「メディアとの接触禁止」を決定する。実際にゲームが始まると観客席からは特大のブーイングが鳴り響き、そのなかでもオランダ代表ペアは平静を保ってグループステージを1勝2敗で突破。ノックアウトラウンドに駒を進めたが、その初戦で敗退した。

 英紙『Daily Mail』は「性的暴行犯がついにパリでの戦いを終えた。メダル獲得のチャンスは消滅し、会場は最後まで大きなブーイングに包まれていた」と報じ、「敗退が決まるとファン・デベルデは大ブーイングのなかを歩き、わずかに拍手を贈っていたオランダ応援団をなんとか探し出すと、笑顔で手を振って挨拶した」と続けた。
 
 ファン・デベルデはメディアとの接触を禁じられており、この日も取材対応はなし。大会中は相棒のイマーズのみがコメント。今回の敗戦を受け、「感情が高ぶるジェットコースターのようだったね。僕たちは全力を出して戦い、瞬間瞬間を楽しんだよ」とポジティブに話し、「最高にクールなスタジアムだったな」と皮肉とも取れる発言も飛び出した。

 今後のパートナーシップに関しては「解散? どうしてしなきゃいけないんだ。これからもスティーブンは最高の相棒だよ」ときっぱり。『Daily Mail』紙は「オリンピックの翌週にはオランダでヨーロッパ選手権が行なわれ、その次はオランダ選手権が控える。どちらにも彼らは参戦する予定だ」と紹介。はたして自国で開催される連戦では、どのような会場の雰囲気となるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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