卓球

卓球日本男子、決勝進出ならず…難敵スウェーデンに2対0→悪夢の逆転負けで敗退。3位決定戦へ【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.08

フルゲームまでもつれた試合はエース張本に託されたが、日本は準決勝で敗退。3位決定戦に回る。(C)Getty Images

 3時間半を超える死闘の末、力尽きた…。

 現地8月7日、パリ五輪は卓球男子団体の準決勝が行なわれ、世界ランク4位の日本(張本智和、戸上隼輔、篠塚大登)は同7位のスウェーデンと対戦。フルゲームにまでもつれた激闘を2-3で競り落とし、2016年リオデジャネイロ大会以来の決勝進出は叶わず。3位決定戦に回る。

 オリンピックの団体戦は1チーム3人で戦い、シングルス4試合とダブルス1試合の計5試合で行なう。3戦先勝で3人のうち1人がシングルス2試合に、残りの2人がダブルスとシングルス1試合ずつに出場。各試合3ゲーム先取の5ゲーム制で実施される。

 第1試合は戸上/篠塚が登場。第1ゲームを8-11で落としたが、第2ゲームを11-9で取り返すと、相手の攻撃パターンに慣れてきた2ゲームは2人の連係が上回り11-4、11-7で連取。日本がまず先勝した。

 第2試合は張本が出場し、相手エースのトルルス・モレガルドと対峙。第1ゲームは張本が先にゲームポイントを握ったが、3連続得点を許し11-11に追いつかれる。だが張本は意表を突くバックハンドでストレートのレシーブ。これが決まり、13-11で先取した。第2ゲームも激しいラリーの応酬で接戦となったが、このゲームは9-11で落とした。続く第3ゲームはモレガルドにミスが増え、張本が突き放す。第4ゲームは再び接戦となったが、最後は張本が強気な攻めで12-10で奪い、エース対決を制した。

 一気に勝負を決めたい日本の第3試合は戸上。第1ゲームを奪って勢いに乗ったが、第2ゲーム以降は相手に翻弄されて9-11、9-11、5-11で奪われた。
 
 ゲームカウント2対1となった第4試合は篠塚が登場。第1ゲームはモレガルドに押されて5-11で奪われた。第2ゲームもあっという間に落としたが、第3ゲームは篠塚の強打が決まり11-5で取り返す。第4ゲームはリードを奪われたが、篠塚は終盤に粘り強さを発揮。土壇場で同点に追い付いたが、最後は10-12で力尽きた。

 すべてが決まる第5試合はエース張本に託された。序盤から気合十分の張本のバック、サーブにシェルベリが追いつけず5連続得点。主導権を握ったまま、11-5で押し切った。第2ゲームもエースの勢いは止まらず、再び5連続得点で優位に立つ。1点を取るごとに何度も雄叫びを上げ、11-5と取り切り、ついに決勝進出に王手をかけた。

 ところが第3ゲームは追い詰められたシェルベリが反撃し、7-11と奪い返す。なんとか流れを引き戻したい張本だったが、シェルベリの意地が勝り7-11と落とした。勝負が決するファイナルゲームは、お互いの意地と意地がぶつかる。1点を取り合う痺れる展開のまま、張本が9-8と1点リードしたがシェルベリが底力を発揮して、最後は張本が返せず悪夢の逆転負け。歓喜に沸くスウェーデン陣営を横目に日本男子エースは崩れ落ち、うなだれた。

 日本は現地8月9日に実施される3位決定戦で、中国とフランスの敗者と銅メダルを懸けて対戦する。
 
構成●THE DIGEST編集部

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