開催国に注がれる疑念の声が止まない。

　現地８月８日、パリ五輪は陸上の男子400ｍリレー予選が行なわれ、２大会ぶりのメダルを狙う日本（１走＝サニブラウン アブデル・ハキーム、２走＝栁田大輝、３走＝桐生祥秀、４走＝上山紘輝）は今季ベストタイムとなる38秒06で４着。着順での突破はならなかったが、２組終了後の結果でタイム上位２チームに残り、７大会連続の決勝進出を決めた。

　祈るような気持ちで２組の結果を待ち、ギリギリでファイナル進出を果たした日本。決勝に向けて４人はパリの地で、表彰台を狙う意欲をあらためて示した。

　ところが、９日に行なわれる決勝のレーン分けが発表されると、SNS上ではこれを巡り、小さくない物議を醸している。タイム上位１番手の日本は内から２番目の３レーン、１組１着のアメリカは５レーン、４レーンに１組３着のイギリス、そして中央付近の６レーンには２組２着だったフランスが入っており、１組２着の南アフリカは外目の７レーン。２組トップの中国は外から２番目の８レーンからのスタートとなった。

　通常は予選の上位国が中央付近のレーンに入るはずなのだが、38秒34の着順２位で決勝に進出した開催国が好レーンに入ったことで、X（旧ツイッター）などは紛糾。「あまりにもフランス有利な振り分け」「露骨過ぎる」「好き放題やってんな」など、ホームアドバンテージに苛立ちを募らせる声が広がり、不信感を強めている。
  　今大会は柔道での不可解判定に始まり、混合団体では英雄テディ・リネールを指名したデジタル・ルーレット、バスケットボールの日本対フランス戦では終了間際のマシュー・ストラゼルへの河村勇輝のファウルなど、日本戦に限らずたびたびフランス寄りのジャッジが見受けられた。

　さらに、７日に行なわれた女子ケイリン敗者復活戦では残り１周を告げる鐘が鳴らず、運営側がカウントし間違えて選手たちがゴールしてから鐘が鳴るという大失態を犯すなど、理解し難いトラブルが続いている。

構成●THE DIGEST編集部

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