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卓球

日本女子卓球、2大会連続の銀メダル。最強・中国に善戦も、健闘及ばずストレート負け【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.11

日本は中国に善戦するも王国の牙城を最後まで崩せず…第3試合で張本が敗れ、銀メダルとなった。(C)Getty Images

日本は中国に善戦するも王国の牙城を最後まで崩せず…第3試合で張本が敗れ、銀メダルとなった。(C)Getty Images

 卓球最強国の高い牙城を崩せなかった。

 現地8月10日、パリ五輪は卓球女子団体の決勝が行なわれ、世界ランク2位の日本(早田ひな、平野美宇、張本美和)は同1位の中国と対戦。卓球王国に善戦するも、ゲームカウント0-3のストレート負けで、2大会連続の銀メダルとなった。

 オリンピックの団体戦は1チーム3人で戦い、シングルス4試合とダブルス1試合の計5試合を行なう。3戦先勝で3人のうち1人がシングルス2試合に、残りの2人がダブルスとシングルス1試合ずつに出場。各試合3ゲーム先取の5ゲーム制で実施される。
 
 日本は打倒・中国のため、ここぞとばかりに奇策を仕掛けた。これまでダブルスを組んできた早田/平野組ではなく、16歳の張本を早田と組ませた。エース格の第2試合には平野を起用。金メダルを懸けた大一番で、日本は勝負に出た。

 第1試合のダブルスは、世界ランク1位の陳夢/王曼昱と対戦した。第1ゲームは序盤から日本が先行し、終盤に追いつかれながらも11-9で先取する。第2ゲームは中国が強烈なカウンターに対応できず、6-11で落とす。逆に第3ゲームは早田/張本が11-6で取ったが、第4ゲームは相手に主導権を握られ、6-11で奪い返される。第5ゲームは張本の持ち味である強烈なバックハンドが炸裂するなど、日本が5連続得点。だが、中国も底力を発揮して5連続ポイントで一気に追い上げる。日本は1点が遠く、結局10-12で競り負けた。

 第2試合は、平野がシングルスの世界ランク1位・孫穎莎と対戦。第1ゲームは平野が強烈なフォアで、一気に点差を突き放す。しかし百戦錬磨の絶対女王は慌てず、すぐに対応し、じりじり追い上げてデュースに持ち込むと、平野は11-13で落としてしまう。第2ゲームは孫穎莎のペース。平野は積極的なプレーで追い上げたが、6-11で連取される。第3ゲームも世界女王のペースで試合が進み、平野は際どいコースのフォアでミドルに攻めるが孫穎莎を崩すことができず、6-11でストレート負け。日本は2敗目を喫した。
 
 崖っぷちとなった日本。第3試合は16歳の張本と王曼昱が対戦した。第1ゲームは張本が正確なバックハンドで得点を重ね、先にゲームポイントを取る。だが王曼昱が追い上げ、激しいラリーやカウンターで応酬。最後は張本が押し切り、14-12で先取する。第2ゲームは一進一退の攻防のなか、王曼昱が10-12で取り返す。第3ゲームは王曼昱の気迫が勝り、張本は7-11で落とす。もう負けられない張本はバック、チキータで攻めるが格上の牙城を崩せず点差が開く。最後まで食らい付いたが、王曼昱の鋭いフォアを返せず6-11でジ・エンド。健闘及ばず3連敗も、2大会連続の銀メダルを獲得した。

構成●THE DIGEST編集部

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