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格闘技・プロレス

マーベラス彩羽匠が尾崎魔弓から至宝奪還で「もうOZとはかかわらない」今後は団体内闘争へ

THE DIGEST編集部

2024.08.11

マーベラス彩羽匠。写真:どら増田

マーベラス彩羽匠。写真:どら増田

 女子プロレス界のスーパーレジェンド長与千種が代表を務めるプロレス団体マーベラスが8日、東京・後楽園ホール大会を開催した。8月8日は千種のデビュー記念日とあって、マーベラスは毎年この時期に後楽園大会を開催している。千種は1980年8月8日に全日本女子プロレス、東京・田園コロシアム大会でデビューしたため、今年はデビュー44周年となる。来年45周年の節目を迎える千種だが、この日は特別試合としてChiChiとBarbie対決に出場。シン・広田さくらとのチーム・エキセントリックが電撃復活するサプライズもあったが、広田特製のコスプレでBarbieに扮した甲斐もなく、ChiChiに敗れている。しかし、ダンプ松本、クレーン・ユウ、大森ゆかりといった同期や、9月に世界配信されるダンプをモデルにクラッシュギャルズとの抗争を描いたNetflix『極悪女王』の出演者や関係者が見守る中、コミカルマッチでも振り切る姿はさすがと言っていいだろう。

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 メインイベントでは、千種とはJWP、GAEA JAPANで抗争を繰り広げていたAAAWシングル王者の尾崎魔弓に、千種の弟子であるマーベラスのエース彩羽匠が挑戦。尾崎は昨年5月の後楽園大会に「禁断の扉を開けに来ました」とこれまで交流がなかったOZアカデミーから一人でマーベラスに乗り込み彩羽と大乱闘。8月の後楽園大会では桃野美桜から暴走ファイトでAAAWシングル王者をGAEA参戦時以来22年ぶりに強奪。マーベラス勢をイラつかせるかのように、1年間で渡辺智子、桃野の2回しか防衛戦を行なっていない。今年5月の後楽園大会で正危軍として雪妃魔矢とのタッグで乗り込んできた尾崎は、彩羽&桃野と対戦するも決着はつかず。ここで彩羽が挑戦表明するも「OZのリングで正危軍と1対3でやって勝ったら考えてやる」と挑発。これを受ける形で今度は彩羽がOZの新宿FACE大会に乗り込んで、ハンディキャップマッチを勝利するも「時間が長い」と却下すると、彩羽はメインの尾崎の試合中に乱入し、尾崎に掟破りの毒霧を噴射。これに激怒した尾崎はようやく「タイトルかけてやってやるよ」と挑戦を受諾した。

 試合は彩羽の奇襲からスタート。場外戦でも彩羽が主導権を握るも尾崎はバックブローとチェーン攻撃、イス攻撃と今回は一人で乗り込んで来たにもかかわらず、やりたい放題。尾崎は止めに入るTOMMYレフェリーにもイスを振りかざすが、これを彩羽が止めると「ノールール」への変更を申し立てて、これが認められ試合は反則OKのノールールに変更される。このルールは尾崎が有利なのは間違いないのだが、キレた彩羽はイスを尾崎にフルスイングし、パンチの連打。尾崎もバックブロー、テキーラサンライズ、チェーンを使った多彩な打撃でダメージを与えていく。しかし尾崎の毒霧をかわした彩羽は新宿大会に続いて毒霧を噴射すると、ハイキックからランニングスリーを決めてカウント3。後楽園に詰めかけたファンは総立ちで彩羽を祝福した。
 
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