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仏記者の“忘れられない瞬間”に、日本人・金メダリスト一家とのエピソード登場「人影がまばらなスタンドで、女性と青年は若い選手を静かに見守っていた」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.13

スケートボード女子ストリートで金メダルを獲得した吉沢恋。(C)Getty Images

 仏メディア『RMC Sport』は、パリ五輪で各記者が経験した"忘れられない瞬間"を公表。取り上げた7つのエピソードのひとつとして、日本人・金メダリスト一家との交流をしたためた。

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「7月28日、日曜日の朝。コンコルド広場に設けられたスケートボード会場のスタンドは、人影がまばらだった。ある女性と青年はすでにスタンドに座って、小さな日の丸を唯一の目印に、スケートボード女子ストリート競技を前にウォーミングアップする若い選手たちを静かに見守っていた」
 
「なぜ、そんなにスケートボードに熱心なのか尋ねてみると、青年は英語で答えられないことを詫びながら、出場選手のリスト表を見てくれて、吉沢恋の名前を指さした。"この女性は、彼女(吉沢恋)の母親で、私は兄の心(しん)です"。青年は片言の英語で説明してくれた」

「14歳のライダー、吉沢恋の母親は、娘が目の前を滑走するたびに、両手を胸に当てて心臓の鼓動を真似ていた」

 娘に対する期待と不安。そんな家族の心境に迫った記者本人が、今度は驚くことになる。

「それから数時間後、吉沢恋はオリンピックチャンピオンになった」

 オリンピアン家族との偶然の出会いは、吉沢恋の金メダルとともに記者の心に深く刻まれた。

構成●THE DIGEST編集部

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