さまざまな問題が取り沙汰されたパリ五輪。その一つが、現地8月7日にパリ五輪女子レスリングフリースタイル50キロ級決勝を戦う予定だったビネシュ・フォガト(インド)の"失格騒動"だ。
大会初戦で東京五輪金メダルの須﨑優衣を撃破するなど、快進撃を見せていたビネシュだが、決勝当日にまさかの計量失敗。「体重超過」による失格が言い渡され、表彰台にも立てなかった。その後、同処分を不服とするインド人レスラーは、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議申し立てと銀メダルの権利を訴えたが、現地14日に棄却されている。
この決定について現地19日、24ページの文書を公開したCASは、いかなる状況でも例外を認めないと発表。結論部分では、「体重リミットの50キロを超過し、2日目の計量に失敗したという点は議論の余地がない」などと前置きしつつ、「体重リミットのルールは明確であり、すべての参加者に同じく適用される」と説明した。
さらに、「これが上限であり、許容範囲は設けられていない」と続ければ、「リミットを超えないようにするのは、明らかに選手自身の責任」とキッパリ。以降も、「個人の裁量は一切認められない」「競技者は初日だけでなく、2日目の計量も成功しなければならなかった」「彼女への銀メダル授与を認めるべき理由がない」などと記述している。
世界レスリング連盟第11条では「選手が計量に参加しない、または計量に失格した場合(1回目または2回目の計量)、大会から除外され順位はつかず最下位となる」と定義されており、今回の処分もこれに則った形だ。今回の文書内でCASは、「大会で失格となったレスラーには、第11条が適用される」とあらためて記した。
なお、失格翌日にSNS上で引退を示唆しているビネシュだが、現地15日には、再びXを更新。両親やサポートスタッフへの感謝を示した上で、引退撤回の可能性をにじませている。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「フランス人よ、恥を知れ!」ギリシャ紙が"最悪の大会"と一刀両断「柔道、フェンシング、BMXで自国を優遇」「"汚染川"でなぜ競技?」【パリ五輪】
【関連記事】"絶世美女"ハンガリー剣士の帰国後オフショット、世界中の男性を虜に「五輪で最も美しい選手」「えっ、そんなにきれいなんですか?」【パリ五輪】
【関連記事】パリ五輪を糾弾したギリシャ紙、仏メディアから非難浴びるも閉幕後にあらためて"10の過ち"を指摘「成功に終わった? 絶対に違う」
大会初戦で東京五輪金メダルの須﨑優衣を撃破するなど、快進撃を見せていたビネシュだが、決勝当日にまさかの計量失敗。「体重超過」による失格が言い渡され、表彰台にも立てなかった。その後、同処分を不服とするインド人レスラーは、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議申し立てと銀メダルの権利を訴えたが、現地14日に棄却されている。
この決定について現地19日、24ページの文書を公開したCASは、いかなる状況でも例外を認めないと発表。結論部分では、「体重リミットの50キロを超過し、2日目の計量に失敗したという点は議論の余地がない」などと前置きしつつ、「体重リミットのルールは明確であり、すべての参加者に同じく適用される」と説明した。
さらに、「これが上限であり、許容範囲は設けられていない」と続ければ、「リミットを超えないようにするのは、明らかに選手自身の責任」とキッパリ。以降も、「個人の裁量は一切認められない」「競技者は初日だけでなく、2日目の計量も成功しなければならなかった」「彼女への銀メダル授与を認めるべき理由がない」などと記述している。
世界レスリング連盟第11条では「選手が計量に参加しない、または計量に失格した場合(1回目または2回目の計量)、大会から除外され順位はつかず最下位となる」と定義されており、今回の処分もこれに則った形だ。今回の文書内でCASは、「大会で失格となったレスラーには、第11条が適用される」とあらためて記した。
なお、失格翌日にSNS上で引退を示唆しているビネシュだが、現地15日には、再びXを更新。両親やサポートスタッフへの感謝を示した上で、引退撤回の可能性をにじませている。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「フランス人よ、恥を知れ!」ギリシャ紙が"最悪の大会"と一刀両断「柔道、フェンシング、BMXで自国を優遇」「"汚染川"でなぜ競技?」【パリ五輪】
【関連記事】"絶世美女"ハンガリー剣士の帰国後オフショット、世界中の男性を虜に「五輪で最も美しい選手」「えっ、そんなにきれいなんですか?」【パリ五輪】
【関連記事】パリ五輪を糾弾したギリシャ紙、仏メディアから非難浴びるも閉幕後にあらためて"10の過ち"を指摘「成功に終わった? 絶対に違う」
関連記事
- パリ五輪を糾弾したギリシャ紙、仏メディアから非難浴びるも閉幕後にあらためて“10の過ち”を指摘「成功に終わった? 絶対に違う」
- 「フランス人よ、恥を知れ!」ギリシャ紙が“最悪の大会”と一刀両断「柔道、フェンシング、BMXで自国を優遇」「“汚染川”でなぜ競技?」【パリ五輪】
- 「スポーツマンシップはどこにある?」ドイツ紙が仏ファンの観戦マナーに苦言「高揚感のあまり、他国の選手を…」【パリ五輪】
- 「帰ってくるな!」ブラジル競泳の“黄金カップル”、無断外出→“逆切れ”彼女が帰国処分→「弁護士と話す」母国ファンは辛辣「税金で観光とは…」【パリ五輪】
- セーヌ川の汚染問題「主催者が隠したかった“不都合な数字”」仏メディアが暴露「基準値内だったのは10日のうち2日だけ」【パリ五輪】