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格闘技・プロレス

失格でメダル獲得を逃したインド人レスラー、ブランド価値が急上昇と母国紙「年間スポンサー料は1契約につき250万ルピーから1000万ルピーに」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.22

スポンサー料が跳ね上がっているビネシュ。(C) Getty Images

スポンサー料が跳ね上がっているビネシュ。(C) Getty Images

 インド国内の支持が拡大している。失格騒動で波紋を広げたパリ五輪女子レスリングフリースタイル50キロ級のビネシュ・フォガトだ。

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 大会初戦で日本の須﨑優衣に勝利するなど、印象的な勝ち上がりを見せていたビネシュだが、決勝当日にまさかの失敗。約100グラムの体重超過で失格となり、表彰台に上がることもできなかった。その後、同処分を不服とするインド人レスラーは、銀メダル授与を求めてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴したが、現地14日に棄却されている。

 こうしたなかで、インド経済紙『The Economic Times』によれば、母国で現在、彼女のブランド価値は急上昇中だという。「五輪のメダルを獲得するという夢がわずか100グラムの体重超過で打ち砕かれてしまった数日後、少なくとも15のブランドがビネシュ・フォガトとの契約を求め、列をなしている」とその人気ぶりが報じられた。

 また記事内では、他競技のインド人アスリートも含め、「パッケージ食品、健康、栄養、宝飾品、銀行、教育などと、幅広いカテゴリーで彼らをブランドの顔にしようとする動きが活発だ」とも記述。なかでもビネシュのスポンサー料は、「1件につき年間250万ルピー(約433万円)から1000万ルピー(約1733万円)に跳ね上がった」という。

 さらに、「五輪開幕前にNikeスポーツウェア、Country Delight乳製品の広告塔を務めているビネシュ・フォガトは、メダル獲得こそならなかったが、男子やり投げ銀メダリストのニーラジ・チョプラ、女子射撃で銅メダルを2個獲得しているマヌ・バカーとともに、インド人アスリートのなかで傑出した存在の一人だ」とも強調されている。

 なお、失格翌日にSNS上で競技生活からの引退を表明していたビネシュは、現地15日には再びXを更新。引退撤回の可能性をにじませ、「常に自分を信じ、正しいことのために戦い続けると確信しています」などと呟いていた。

構成●THE DIGEST編集部

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