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格闘技・プロレス

常に有言実行。批判を恐れず闘い続けたジュリア。最後まで「後悔しない生き方」を貫き、いざ米マットへ【マリーゴールド】

橋本宗洋

2024.08.27

全員がけを行なったジュリア。「やってよかった」と笑顔をみせた。写真:橋本宗洋

全員がけを行なったジュリア。「やってよかった」と笑顔をみせた。写真:橋本宗洋

 最後まで物議を醸し、我を通し、ジュリアは日本マットでの闘いを終えた。

 スターダムから新団体マリーゴールドの旗揚げに参加、そしてこれからはアメリカ・WWEに挑戦すると言われているジュリア。

 8月19日の後楽園ホール大会では桜井麻衣と最後のシングルマッチを行ない、さらに25日の新木場1stRING大会では所属選手、レギュラー参戦選手と1分間ずつ闘う“全員がけ”を敢行した。

【画像】鏡&藤波に挟まれてトホホな表情を浮かべる日下尚
 この全員がけにあたり、ジュリアは古巣アイスリボンの顔とも言える藤本つかさの出場を求めた。プロレスファンだったジュリアを一般向けプロレスサークルに勧誘したのが藤本。ジュリア曰く、この世界に「引きずりこんだ」人間だ。

 2019年、仲間たちに伝えることなくジュリアはアイスリボン退団を宣言。スターダム参戦を果たした。契約上の問題はなかったのだが“不義理”の印象は残ったし、今もジュリアの移籍が引き抜きだと思っているプロレスファンも多い。

 今回の藤本との“1分勝負”は過去の清算、いわば禊のような意味だったのか。ジュリアは明らかにしなかった。藤本もだ。レスラーにはレスラー同士、リングで闘うことでしか分からない感覚があるという。

 ジュリアも藤本も、その感覚に忠実だったということだ。2人とも思い切り殴り、蹴り、投げて、あっという間に1分がすぎた。どちらも無言だったが、ジュリアはリングを降りた藤本に深々と頭を下げた。

 全員がけの中で練習生とも対戦、最後は林下詩美の必殺技ハイジャック・ボムを受けてトータル26人がけを終えたジュリア。もともとは桜井とのシングルマッチがラストのはずだったが、思いがけぬ“エクストラ”をやり抜いた。

「やってよかった。誰に何を言われてもどうだっていい。私が後悔しない生き方を私はしてる」

 海外挑戦も、心には常に日本があるとも。

「根っこにあるのは日本の女子プロレス。どこに行ってもみんなとつながってる」

 海外で存在を大きくし、影響力を高めて日本の女子プロレスに貢献したい。ジュリアはそこまで考えているようだ。
 
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