モータースポーツ

「賭けをする必要はなかった」 角田裕毅のオランダGPでの戦略に現地メディアが疑問…一方で彼のパフォーマンスについて「レッドブルが求めるものではない」

THE DIGEST編集部

2024.08.29

オランダGPを17位という不本意な結果で終えた角田。(C)Getty Images

 F1第15戦のオランダ・グランプリ、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は17位フィニッシュで、今季8度目の入賞はならなかった。

 初日はフリー走行(FP)2回目で7番手に入る好パフォーマンスを発揮し、予選ではQ3進出は逃すも、他車の降格ペナルティーで11番グリッドをゲットと、十分にポイント獲得の可能性を残していたが、決勝では序盤でポジションをふたつ落とすと、2ストップの戦略も奏功せず、ほとんど見せ場を作れないまま71周(周回遅れ)のレースを終えることとなった。

 角田が「スタート順位よりかなり後ろでレースを終えたのは非常に悔しい」と語れば、RBのテクニカルディレクターであるジョディ・エッギントンは「戦略が思い通りにいかず、レースを難しくしてしまった」と反省の弁を述べており、日曜日に関しては全てが上手くいかなかったという印象である。
 
 結果的に失意の週末を送ることとなった角田に対する各国専門メディアの評価を見ると、英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は10点満点の採点で及第点を上回る「6.5」を与えたが、寸評は「RBは角田に戦略面であまり良い条件を提供できなかった。日本人ドライバーは厳しい状況に置かれ、車は十分なペースを持っていなかった。彼は全力を尽くしたが、それでも好結果を残すには到底足りなかった」と終始、ネガティブな内容となった。

 同国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』はさらに高い「7」とし、「印象的な予選の後、角田のレースは2回のピットストップ戦略に切り替えたことで計画通りには進まなかった。そして『VCARB01』には今週末、ポイントを獲得するだけのペースがなかった」と、ドライビング以外の問題が大きかったことを指摘している。
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「明らかにオーバーテイクが可能だったにもかかわらず」