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格闘技・プロレス

「自分の中で納得する試合を」4団体統一王者・井上尚弥が9.3防衛戦に静かな闘志。一方、ドヘニーは宣戦布告「歴史を作るためにきた」

THE DIGEST編集部

2024.08.31

記者会見を開いた井上。9月3日にドヘニーと統一戦を行なう。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

記者会見を開いた井上。9月3日にドヘニーと統一戦を行なう。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 絶対王者から油断は微塵も感じられない。

 8月31日、神奈川県・横浜市内でプロボクシングの事前記者会見が開かれ、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥が9月3日、東京・有明アリーナで元IBF同級王者テレンス・ジョン(TJ)・ドヘニー(アイルランド)との防衛戦に向け、意気込みを語った。

 井上は5月6日の東京ドーム興行で元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで撃破し、4つのベルトを見事に防衛した。次なる相手であるドヘニーは直近3試合で自身が所属する大橋ジムの興行に出場していたハードパンチャーで、井上自身「試合を通して実力を発揮する選手」と元世界王者を高く評価し、「決して気の抜けない相手」だと警戒を示す。
 
 決戦を3日後に控えたなか、両陣営はこの日顔を合わせた。井上は「トレーニングは順調。いい状態に仕上がっている。9月3日をすごく楽しみにしている」と万全のコンディションを強調。「4つのベルトを防衛戦ができることに誇りを持ち、自分の中で納得する試合をしたい」と静かに闘志を燃やした。

 一方のドヘニーは「コンディションはパーフェクト。これ以上ない」とこちらも自信を示す。「ボクシングに人生をかけてきた男」と評すほど、井上にリスペクトを寄せるものの、「自分がこの試合に挑めるのはチャンス。歴史を作るために来た」と話し、モンスター退治を誓った。

 プロ戦績は井上が27戦27勝(24KO)、ドヘニーが30戦26勝(20KO)4敗。なお、試合はNTTドコモの映像配信サービス『Lemino』で独占無料生配信する。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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