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「セーヌ川の水質悪化のため」パラリンピックのトライアスロン競技が延期に「優先事項はアスリートの健康」と大会組織委

THE DIGEST編集部

2024.09.01

パラリンピックのトライアスロン競技がセーヌ川の水質悪化で延期に。パリ五輪でも水質問題が何度も話題に挙がった。(C)Getty Images

 現地9月1日にセーヌ川を舞台に行なわれる予定だったパリ・パラリンピックのトライアスロン競技が、水質汚染のために2日に延期された。仏通信社『AFP』などが報じた。

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 同社によると、「8月31日の夜、セーヌ川の水質悪化のため、トライアスロン競技が延期されると大会組織委員会が発表した。過去2日の大雨の影響でセーヌ川の水質が悪化したことが示された」という。

 ただ、翌2日の競技開催に関しても、「次回の水質分析が、世界トライアスロン競技連盟の基準に適合することが条件」と開催の可否は水質次第。大会組織委員会は「優先事項はアスリートの健康であり、現状では1日にパラトライアスロンを開催することはできない」と、アスリートファーストの姿勢を打ち出した。
 
 今大会のトライアスロンは、セーヌ川でのスイムが750メートル、パラサイクリングが20キロ、ランニングが5キロで構成。このうちスイム会場となるセーヌ川では、8月29日と30日の公式練習は行なわれていた。

 パラリンピックに先立って行なわれたパリ五輪でも、セーヌ川の水質問題が大きな議論を巻き起こした。公式練習と男子トライアスロンが水質悪化で延期となり、最終的には水質基準を満たしたとして7月31日に男女レースが開催。しかし、レース後に体調不良を訴える選手が続出した。

「競技を行なうため、大会組織委員会は大腸菌と腸球菌の2つの細菌数値を注意深く監視している」

 はたしてパラトライアスロンは無事に開催できるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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