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「腰の神経がやられた…」井上尚弥にまさかの“棄権TKO”で敗れたドヘニーの陣営が詳細説明!本人は沈痛「脚が動かなかった」「もし明日続きがやれるならやってみたい」

THE DIGEST編集部

2024.09.04

7回早々、腰の痛みを訴えるドヘリー(右)。井上(左)のTKO勝ちが決まった。

 9月3日、有明アリーナで行なわれたボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一戦で、王者・井上尚弥(大橋)は元IBF同級王者のTJ・ドヘニー(アイルランド)と対戦。7回0分16秒TKO勝ちを収めた。これで世界戦は9連続KO勝ちで、通算成績を28戦28勝(25KO)としている。
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 なんとも拍子抜けする幕切れだった。7回が始まると満を持して井上が猛ラッシュを仕掛ける。ドヘニーは懸命に耐えていたが、コーナーで連打を浴びると腰を押さえながら続行不可能を示唆し、そのまま少し歩いてから膝からダウン。大観衆も呆気にとられるTKO勝ちとなった。

 試合後の記者会見にドヘニーは姿を現さなかったが、代わりにチーフトレーナーのヘクター・バミューデス氏が状況を説明。「怪我の状態に関してはもう大丈夫だ。医師の診断を受けて今は休んでいる。(7回の)あのラッシュで傷めたように見えたかもしれないが、その前のラウンドですでに傷めていたんだ。腰の神経をやられて、7ラウンドに痛みが出てしまった」と話した。
 
 さらにプロモーターのマイク・アルタムラ氏もマイクの前に立ち、「結果はどうあれ、我々はTJを誇りに思っている。黒星は残念だが、攻め続けた結果だ。井上を相手に戦略を変更させたのだからね」と胸を張った。そして、「もし、明日6ラウンドの続きができるならやってみたいくらいの思いでいる」というドヘニーのメッセージも代行で伝えている。

 米出身の著名なボクシング記者であるダン・ラファエル氏は、試合直後のロッカールームでドヘニー自身が言葉を発する動画を紹介した。そこで「背中なの? それとも坐骨神経痛とか?」と問われた37歳は、「骨盤の上のあたりの筋肉だ。脚が動かなくなった。何度も踏み出そうとしたけどダメだったよ」と残念そうに振り返っている。

構成●THE DIGEST編集部

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