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【F1】レッドブル重鎮が「今季はチームタイトルよりフェルスタッペンを優先」と地元紙に明言 「チェコは悪くない。ただ遅いだけ」と衝撃発言も...

THE DIGEST編集部

2024.09.05

ダブルタイトルに危機感を感じるマルコ氏(右)と4年連続のドライバーズチャンピオンに陰りが見えているフェルスタッペン(左)(C)Getty Images

ダブルタイトルに危機感を感じるマルコ氏(右)と4年連続のドライバーズチャンピオンに陰りが見えているフェルスタッペン(左)(C)Getty Images

 F1レッドブルの重鎮ヘルムート・マルコ博士は地元オーストリア紙『oe24』のインタビューに応じ、今季はコンストラクターズチャンピオンよりマックス・フェルスタッペンのドライバーズチャンピオン獲得にフォーカスすると話した。

【動画】絶対王者フェルスタッペンが軽々とかわされるシーンをチェック
 現在コンストラクターズランキングで2位マクラーレンと8ポイント差に縮められているレッドブル。2022年からの圧倒的な戦闘力はもはやレースで見られず、イタリアGPではフェルスタッペンが6位、セルジオ・ペレスが8位とフェラーリやマクラーレン、メルセデスの後塵を拝す結果となった。

 これまではフェルスタッペンが圧倒的な活躍を見せ、ペレスの不振を補う形でチームとしてポイントを稼いできたレッドブルだったが、直近6レースではフェルスタッペンの優勝が無くライバル勢に猛追されている。幸いマクラーレン、メルセデス、フェラーリが優勝を分け合っていることで逆転こそ許していないものの、残り8レースでその座を明け渡すことになるのは想像に難くない。

 現地9月4日に配信された同紙の記事によると、マルコ博士も同様の印象を抱いているといい、さらには現在62ポイント差があるドライバーズランキングも脅かされていると指摘。「彼に運転しやすいマシンが提供出来ず、あと数回あのようなパフォーマンスが見ることになれば、どんなことも起きうる」と警鐘を鳴らした。現在モンツァでリアム・ローソンが行なっているタイヤテストによって問題点を発見し、市街地コースからサーキットに戻る3戦後のアメリカGPには、フェルスタッペンに“モンスター”と言わしめたマシンを改善させたいとした。

 また、ペレスがセカンドドライバーを務めている状況でコンストラクターズタイトルを死守することができるか、との質問には「ペレスは悪くない、ただ遅いだけだ」と発言。「ただもちろん最優先事項はマックスのドライバーズチャンピオンだ」と続けた。

 マクラーレンのランド・ノリスが夏休み明け2戦で42ポイントを獲得しているのに対して、フェルスタッペンは26ポイント。あくまでも単純計算だが、このペースでいくと最終戦でノリスが2ポイント上回ることに。さらにはスプリントレースが3戦も控えており、ライバル勢には更なる得点のチャンスがある。3か月後に新たな歴史を目の当たりにする可能性が徐々に高まってきた。

構成●THE DIGEST編集部

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