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格闘技・プロレス

パッキャオの“伝説”にあって井上尚弥に足りないものとは? 米メディアがモンスターと歴代王者を比較「イノウエにはまだその瞬間がない。彼はあまりにも強い」

THE DIGEST編集部

2024.09.10

6階級制覇王者のパッキャオ(左)と2階級で4団体統一を果たした井上(右)。

6階級制覇王者のパッキャオ(左)と2階級で4団体統一を果たした井上(右)。

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は現在までプロキャリア28戦全勝という戦績を残してきており、その圧倒的な強さから「モンスター」の異名を揺るぎないものにしている。


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 今月3日に行なわれたタイトルマッチ、TJ・ドヘニー(アイルランド)を下した一戦でも終始、主導権を握るなど王者として“格”の違いをみせつけるファイトを繰り広げた。すでに同階級で「敵なし」とも評されている他、早期でのフェザー級転向を望む声も伝えられている。
 
 その中で、米ボクシングメディア『BOXINGSCENE』がこれまでの井上のプロでの足跡を辿り、また、軽量級における歴代複数階級制覇王者との比較を行なっている。

 同メディアは、「イノウエは今日のボクシング界のトップ3に間違いなく入る選手」「イノウエが引退する時には、ボクシングの殿堂入りは確実だろう」と井上を絶賛。さらに、過去のキャリアについても、「彼はただ勝つだけでなく、試合を支配していた。彼のパフォーマンス、彼の急上昇、トップクラスの対戦相手を粉砕する様子は、彼がバンタム級の歴史における最高の選手の1人であることを示していた」など、これまでの階級で披露してきたパフォーマンスを称えている。

 また、過去の複数階級制覇王者との比較では、6階級で世界のベルトを巻いた「フィリピンの英雄」マニー・パッキャオを「別格」と評しながら、「彼はフライ級からジュニアミドル級までベルトを獲得した。パッキャオに匹敵する選手は誰もいない。イノウエはその次に位置するだろう」と主張。

 加えて、「ボクシングでは、敗北が伝説の一部になる傾向がある」として、パッキャオの敗戦も振り返るとともに、「イノウエにはまだそのような瞬間がない。彼はあまりにも強く、あまりにも支配的だからだ。では、ナオヤ・イノウエのキャリアをさらに決定づける瞬間はいつ訪れるのだろうか?」などと疑問を投げかけている。

 トピックでは他にも、「イノウエは確実にボクシング界に強い影響を与えており、その存在感はパッキャオと肩を並べるものである」とも綴られている。昨今ではボクシング界の「レジェンド」が比較対象として語られている井上。その強さで掴んだ現代のスーパースターとしての地位は、今後もさらに揺るぎないものとなっていくはずだ。

構成●THE DIGEST編集部
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