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「特別な才能の持ち主」米ESPNが井上尚弥の”無敗伝説”に再脚光!聖地・ラスベガスでの防衛戦の可能性に言及

THE DIGEST編集部

2024.09.23

井上の無敗伝説があらためて注目を集めている。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 積み上げてきた「無敗伝説」が、あらためて脚光を浴びている。

 米スポーツ専門局『ESPN』がボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥のプロ戦績28戦28勝(25KO)を振り返った記事を配信。モンスターが打ち立てた金字塔に賛辞を送っている。

 井上は去る9月3日、東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)との防衛戦に臨み、7回TKOで勝利した。7ラウンド開始直後にドヘニーが腰を負傷。途中棄権による決着で消化不良の感は否めなかったが、序盤から破壊力あるストレートと鋭いワンツー、フックなどでドヘニーの顔を腫らし、井上が圧倒的な力の差をみせつけていたのは事実だ。

 次戦は12月24日にIBF、WBO世界スーパーバンタム級1位のサム・グッドマン(オーストラリア)との決戦が有力視されるが、『ESPN』はドヘニー戦を含めた井上の過去28戦の戦績を列挙。「ナオヤ・イノウエは、世界最高のパウンド・フォー・パウンド・ボクサーのひとりだ」と評し、すべての階級を含めてもトップ級のファイターだと称えた。

 さらに記事のなかで、「イノウエは4つの異なる階級でタイトルを獲得し、階級を上げる前はバンタム級の絶対王者だった」と紹介。続けて「新しい階級の初戦で彼はスティーブン・フルトン(米国)を8ラウンドTKOで破り、WBCとWBOのスーパーバンタム級王座を獲得した」と当時2団体統一王者だったフルトンを撃破し、いきなり4階級制覇を成し遂げた試合を興奮気味に振り返った。
 
 後半では、これまで2度拳を交わしたノニト・ドネア(フィリピン)、ポール・バトラー(英国)、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、ジェイソン・マロニー(豪州)ら歴戦のボクサーから勝利を挙げた戦歴を記したうえで、「ドネアに対する最初の勝利は、2019年のESPNファイト・オブ・ザ・イヤーに選ばれた」と、価値あるベストバウトだと強調している。

 ドヘニーとの試合後、ESPNのボクシングライターであるマイク・コッピンガー氏は「ナオヤ・イノウエが勝利するたびに同じ疑問が湧いてくる。彼はいつ、アメリカで戦うのだろうか?」と綴り、井上のアメリカ再上陸に興味は尽きない。

「ドヘニー戦後には、プロモート大手であるトップランク社のボブ・アラムCEOが『ザ・モンスターが2025年に盛大なお祝いのために、ラスベガスに戻ってくる』と語っている。イノウエはしばらくスーパーバンタム級での活動を続ける可能性が高いが、彼が誰と戦うにせよ、アメリカのファンはきっと興奮するだろう」

 コッピンガー氏は「将来ボクシング界で殿堂入りするであろうイノウエは、リングに上がればファンがかならず見に来る。それだけ彼は特別な才能の持ち主だ」と語り、ボクシングの"聖地"でのタイトルマッチ早期実現に期待を寄せている。 

構成●THE DIGEST編集部

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