あまりに衝撃的な完敗だった。
2017年10月7日に開催された「UFC229」で、長期間に渡って試合を行わなかったために同年4月に剥奪されていた世界ライト級タイトルマッチの奪還を図ったコナー・マクレガーが、王者のハビブ・ヌルマゴメドフに4回一本負けを喫したのだ。
王座の剥奪が決まった4月にヌルマゴメドフのクルーが乗ったバスを襲撃する“事件”を起こし、それを煽りのネタにする激しいトラッシュトークも繰り広げていたマクレガー。それだけに終始、相手に圧倒された挙句、リアネイキドチョークにタップアウトした“悪童”の姿は、観客のため息を誘った。
それからおよそ1年――。マクレガーが、ヌルマゴメドフに敗戦したワケを自ら告白した。アメリカのスポーツ専門メディア『ESPN』のインタビューで、次のように話している。
「俺は、前回の血の争いとなった戦いの前、そうだな、一週間はずっと飲み続けていたんだ。これは今までのキャリアでもほとんどなかったことだった。誤解しないでほしいのは、ジムではしっかりと動けていたこと。けど、リングの外で十分に働かなかったんだ」
戦いの前にタブーとも言える大量の飲酒をしていたことを明かしたマクレガー。ではなぜ、そんな蛮行に及んだのか? 当人はこう続けている。
「なぜかは正直言って分からない。俺は心に“ヴェノム(毒)”を持っていたんだ。毎日のようにホテルに世界の人たちを集めていた。そこで彼らと飲んでは、叫びながら準備をして、ホテルからジムに向かって、ヘッドギアなしで本格的な練習をやっていた」
当時の振る舞いについて、「本来すべきことではない」と語ったマクレガーは、自省の想いを口にしている。
「本当になぜなのかは分からない。ただ、生きるべき人生を生きていなかった。俺はあそこに戻るつもりはない。そして今は素晴らしい場所にいる。俺は間違いを犯した。でも、知っての通り、俺は自分の間違いを認めて、修正できる人間だ。今はしっかり寝て、たらふく食べて、幸せだよ」
現地時間1月19日に開催される「UFC246」では、ドナルド・セローニとのヌルマゴメドフ戦以来となるMMA復帰戦に臨むマクレガーだが、その視線はすでに“因縁”の相手に向けられていた。
「俺はモスクワが大好きだ。だから、もう一度、やらなくちゃいけない。部外者に邪魔をされない完璧に集中した戦いを望んでいる。誰と戦いたいかはみんな知ってるだろ? その男(ヌルマゴメドフ)は逃げることはできても、決して隠れることはできない」
果たして、マクレガーの望み通りにヌルマゴメドフとのリマッチは実現するのか。それを叶えるうえでも、セローニ戦の勝利は必至となりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
2017年10月7日に開催された「UFC229」で、長期間に渡って試合を行わなかったために同年4月に剥奪されていた世界ライト級タイトルマッチの奪還を図ったコナー・マクレガーが、王者のハビブ・ヌルマゴメドフに4回一本負けを喫したのだ。
王座の剥奪が決まった4月にヌルマゴメドフのクルーが乗ったバスを襲撃する“事件”を起こし、それを煽りのネタにする激しいトラッシュトークも繰り広げていたマクレガー。それだけに終始、相手に圧倒された挙句、リアネイキドチョークにタップアウトした“悪童”の姿は、観客のため息を誘った。
それからおよそ1年――。マクレガーが、ヌルマゴメドフに敗戦したワケを自ら告白した。アメリカのスポーツ専門メディア『ESPN』のインタビューで、次のように話している。
「俺は、前回の血の争いとなった戦いの前、そうだな、一週間はずっと飲み続けていたんだ。これは今までのキャリアでもほとんどなかったことだった。誤解しないでほしいのは、ジムではしっかりと動けていたこと。けど、リングの外で十分に働かなかったんだ」
戦いの前にタブーとも言える大量の飲酒をしていたことを明かしたマクレガー。ではなぜ、そんな蛮行に及んだのか? 当人はこう続けている。
「なぜかは正直言って分からない。俺は心に“ヴェノム(毒)”を持っていたんだ。毎日のようにホテルに世界の人たちを集めていた。そこで彼らと飲んでは、叫びながら準備をして、ホテルからジムに向かって、ヘッドギアなしで本格的な練習をやっていた」
当時の振る舞いについて、「本来すべきことではない」と語ったマクレガーは、自省の想いを口にしている。
「本当になぜなのかは分からない。ただ、生きるべき人生を生きていなかった。俺はあそこに戻るつもりはない。そして今は素晴らしい場所にいる。俺は間違いを犯した。でも、知っての通り、俺は自分の間違いを認めて、修正できる人間だ。今はしっかり寝て、たらふく食べて、幸せだよ」
現地時間1月19日に開催される「UFC246」では、ドナルド・セローニとのヌルマゴメドフ戦以来となるMMA復帰戦に臨むマクレガーだが、その視線はすでに“因縁”の相手に向けられていた。
「俺はモスクワが大好きだ。だから、もう一度、やらなくちゃいけない。部外者に邪魔をされない完璧に集中した戦いを望んでいる。誰と戦いたいかはみんな知ってるだろ? その男(ヌルマゴメドフ)は逃げることはできても、決して隠れることはできない」
果たして、マクレガーの望み通りにヌルマゴメドフとのリマッチは実現するのか。それを叶えるうえでも、セローニ戦の勝利は必至となりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部