格闘技・プロレス

壮絶KOで散ったK-1レジェンドの14年ぶり復帰戦に賛否両論。担架で運ばれる姿に魔裟斗は悲痛「過去の輝きを消さないで欲しかった」

THE DIGEST編集部

2024.10.07

K-1黄金期を彩ったバンナ。14年ぶりのリングで壮絶なKO負けを喫した。(C) Getty Images

 時の経過を実感する残酷な失神KO負けが物議を醸している。

 10月5日、格闘技イベント「K-1 WORLD GP 2024」が大阪・エディオンアリーナ大阪で行なわれ、メインイベントに『K-1番長』『ハイパー・バトルサイボーグ』と呼ばれたジェロム・レ・バンナ(フランス)が出場。51歳のレジェンドが33歳のK-Jee(日本)と拳を交えたが、1回1分26秒にバンナがハイキックを顔面に食らい、壮絶なKO負けを喫した。

 K-1黄金期を象徴する『番長』が、14年ぶりにリングに帰還した。だが、K-Jeeが振り抜いた右ハイキックが側頭部を直撃し、バッタリと倒れたレジェンドはそのまま動かず。衝撃の失神KO負けに散った。
 
 試合の解説を務めていた元K-1 WORLD MAXで2度の世界王者に輝いた魔裟斗も衝撃を隠せず、しばらく言葉を失い「一撃でしたね...」と漏らすのみ。担架で運ばれるバンナの姿を見届けると、「これが現実ですよね。51歳でこれだけブランクがあるなかで、K-Jeeは現役の選手ですから」と悲痛な表情を窺わせた。さらに、「(バンナは)過去の輝きを消さないで欲しかったなぁと。そのまま輝いたまま、僕らの記憶に残ってほしかった」と複雑な心境を明かした。

 ABEMAで配信されたこの試合。SNSを中心に往年のファンからは「お疲れ様」「51歳でよくリングに上がった」と労う一方で、「なんか悲しい」「こんな姿を見たくなかった」「予想通りの結末」「無謀な戦い」などと、現役選手との対戦に疑問符がつくほど賛否が今なお上がり、試合のハイライトは再生数が伸びている。 

構成●THE DIGEST編集部

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