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モータースポーツ

アメリカGP14位の角田裕毅、「戦略は上手くいかなかった」と指摘する一方で「自分のせい」とミスを反省!ローソンのオーバーカットでは声を荒げる場面も

THE DIGEST編集部

2024.10.22

14位でレースを終えた角田。(C)Getty Images

14位でレースを終えた角田。(C)Getty Images

 F1第19戦のアメリカ・グランプリが10月20日に決勝が行なわれ、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は14位に終わり、6戦ぶりのポイント獲得はならなかった。

【動画】角田裕毅がレッドブル昇格のライバル、ペレスとローソンを上回ってSQ3進出!
 予選ではQ3進出は逃したものの11番手につけ、さらに繰り上がりでの10番グリッドということで入賞も望める位置からのスタートとなった角田は、序盤にポジションを上げるも徐々にペースが落ち、18周でミディアムからハードにタイヤを履き替えて巻き返しを図ったものの上手くいかず。41周目にピエール・ガスリー(アルピーヌ)とバトルを展開していた際に痛恨のスピンを喫して14番手にポジションダウンしてしまった。

 失意のレースを終えた後、角田は「今日は厳しく、悔しいレースになりました。ハードタイヤでスタートして第1スティントを長く保ってミディアムに変えるという他チームとは異なり、ミディアムでのスタートで1ストップという戦略を選びました。今後のために、何か改善できる点があったのかを見直す必要があります」と、チームの公式サイトで振り返り、さらに以下のように続けている。

「残念ながら、レースの後半でミスをしてしまい、ターン1でコントロールを失ってスピンしてしまいました。それがレースに良くない影響を与えたのは間違いありません。この瞬間はとても奇妙であり、何が起こったのか正直よく分かりません。だからこそ、しっかりと原因を確認する必要があります。次のメキシコでは、もっと強くなって戻ってきます」

 またメディアのインタビューでは、「(ミディアム・スタートでの)1ストップは上手くいきませんでした。(ニコ・)ヒュルケンベルク(11番スタートから8位フィニッシュ)のようにハードでスタートしたドライバーは第1スティントを長くもたせていました)と戦略の誤りを指摘したが、前述のスピンやアレクサンダー・アルボンをコース外に押し出してペナルティーを受けたことについては「あれは自分のせいです」と自身のミスを認めた(フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』より)。

 RBはSNSで、この日本人ドライバーに対して「ユウキの素晴らしいドライビング。スピンは不運だったが、メキシコに向けてのさらなるモチベーションになった」と賛辞を贈ったが、テクニカルディレクターのジョディ・エッギントン氏は、角田の厳しいレースを以下のように総括した。

「序盤は中団争いの前方で堅実に走行したが、ペースが少し落ち始め、後方からのプレッシャーもあったため、予定より少し早いピットストップを断行せざるを得なかった。加えて、ハードタイヤをもたせるために、レースの中盤で少し順位を落とす結果となった。そして、終盤にプッシュしている際に5秒ペナルティーを受け、さらにピエールを抜こうとしてスピンしてしまい、レース終盤のポイント争いには加われなかった」

 一方、チーム代表のローラン・メキーズは、「ユウキは週末を通して力強いペースを見せた。レースでは最初のスティントを良い形で終えたが、第2スティントではクリアなスペースがあまりなく、ガスリーの後ろに留まるしかなかった」と角田に言及。また、7ポイントを獲得したハースに対し、リアム・ローソンの2ポイント獲得に止まったことでコンストラクターズ・チャンピオンシップ6位の座を明け渡したものの、「アップデートした後のパフォーマンスには満足している」とポジティブな見解を示している。
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