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「感情を抑えることが重要だ」 米国GPで「以前の面影が見られた」角田裕毅に対して各国の専門メディアが厳しい指摘…スプリントについては高評価も

THE DIGEST編集部

2024.10.23

アメリカGPではミスもあり14位でフィニッシュとなった角田。(C)Getty Images

 F1第9戦のアメリカ・グランプリで、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は、スプリントでは11位、本戦の決勝では14位に終わり、ポイントを獲得することはできなかった。

 土曜日は可能な限りのパフォーマンスを発揮したもののライバルとのペースの差に悔しさを味わった角田は、決勝ではすぐにポジションを上げるなど序盤は良かったものの、ミディアムからハードへのタイヤ交換は良い結果をもたらさず、この週末に再デビューしたチームメイトのリアム・ローソンにオーバーカットを許し、さらに終盤にはピエール・ガスリーとのバトル中にスピンを喫して入賞の可能性は潰えた。

 戦略の失敗を指摘する一方で、スピンやアレクサンダー・アルボンを押し出したことで5秒ペナルティーを科せられたことについては自身のミスを認めた角田。チームメイトが最後尾からスタートして9位入賞を飾ったこともあり、悔しさのつのる週末となったが、現地メディアの評価も厳しいものとなっている。

 英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は、10点満点の採点で及第点に満たない「5.5」を与え、「ローソンが自分の前に出たことで苛立ちを見せたが、それはRBのせいではなかった。トラックリミットの問題でペナルティーを受け、その後ローソンに追い越されたことでフラストレーションがたまり、レース中にスピンしてしまった」と、ネガティブな寸評を綴った。
 
 同国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は「6.5」と比較的高い採点としたものの、「チームが採用した戦略に対して不満を抱いていたが、ターン1でのスピンによってポイント圏内でフィニッシュするチャンスを失った。スピードはあったものの、上手く噛み合わなかった」と、厳しい記述に終始している。

「5.5」を付与した『MOTORSPORT WEEK』は、「ローソンはF1再デビューのレースで、全てのルーキーがチームメイトに対して狙っているものの、決して公然とは認めないことを成し遂げた。それは、相手を苛立たせることだ」と、ニュージーランド人ドライバーの働きに言及した後、チーム内対決に敗れた"先輩"については以下のように指摘した。

「RBの経験豊富なドライバーは、序盤の数周は順調に走行し、最初のラップで2つポジション上げたが、唯一のピットストップ後に後退し、ローソンが自分を抜いた理由に困惑した。失望の14位で終わることを余儀なくされたが、もし角田がレッドブルのシート争いに残りたいのであれば、自分の感情を抑えることが重要だ」
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「戦略的なミスとスピンが、彼の良いパフォーマンスを台無しにした」