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【F1】「ペレスは今季終了後にレッドブルを去る予定だ」と大手メディア報道。チーム代表も「チェコが結論を出せるようにする」「チームにも彼にも苦痛だ」

THE DIGEST編集部

2024.12.03

ペレス(右)の去就に言及したホーナー氏(左)。(C)Getty Images

 F1レッドブルのセルジオ・ペレスの去就について、"擁護派"として知られるチーム代表のクリスチャン・ホーナー氏が海外メディアに対して意味深な発言をした。また、スポーツ局『ESPN』は現地12月2日に「セルジオ・ペレスはシーズン終了時にレッドブルを離れる予定」と報じた。

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 ペレスは先週末に行なわれた第23戦カタールGPスプリント予選でSQ1敗退したため、スプリントレースをテスト走行と割り切り、セットアップを変更してピットレーンスタートを選択。しかしスタート時に出口が青信号になっているにもかかわらず数秒間発進せず、後方のフランコ・コラピント(ウィリアムズ)に追い抜かれるなど注意力散漫な様子を見せた。英専門メディア『PlanetF1.com』によると、ホーナー氏もこの失態に「彼をコラピントより7分早くピットレーン出口に送ったのには理由がある」と苦言を呈したという。

 肝心の決勝レースでは、入賞圏内を走行していたペレスだったが、セーフティカー後の再スタート時にトラブルが発生しスピン。そのままリタイアとなった。この週末の結果で最終戦を待たずにドライバーズランキング8位が確定。ドライバーズチャンピオンの相棒が8位以下となったのは、1994年のミハエル・シューマッハ(ベネトン)のチームメイトだったヨス・フェルスタッペン(10位)以来30年ぶりだ。

 そのような不振ぶりもあり、ペレスの契約延長発表後も更迭の噂は絶えない。同メディアによれば、ペレスが自身で身を引くべきか考える必要があるのか、と尋ねられたホーナー氏は「チェコ(ペレスの愛称)が彼自身の結論を出せるようにするつもりだ」と回答。さらに「誰もがチェコに最高の尊敬の念を抱いている。しかし、我々が置かれている状況は明らかにチームにとっても彼にとっても苦痛だ」と続けた。

 そして、『ESPN』は「複数の情報筋によると、セルジオ・ペレスは今季終了後にレッドブルを去る予定だ」と報道。ペレスには2025年まで契約が残っており、世界中にファンが多く存在するため、来季はチームの広報的な役割に回る可能性も示唆した。また、同メディアによれば、後任はRBのリアム・ローソンが有力視されており、角田裕毅のチームメイトにはレッドブルジュニアのアイザック・ハジャーが就任する予定だという。

 ペレスに進退を委ねる、ともとれるような発言をしたホーナー氏。ジュニアチームRBの角田裕毅やリアム・ローソンにその座を譲ることになるのか、ペレスとチームの決断に注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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