F1レッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は、来季のシート候補について、ジュニアチームであるRBの角田裕毅とリアム・ローソンが有力候補だと語った。
【画像】世界を舞台に活躍する日本人F1ドライバー、角田裕毅の車から離れたオフの表情を厳選して紹介! 今季レッドブルはマシンの性能面で他チームに後れをとり、マックス・フェルスタッペンがドライバーズチャンピオンに輝いた一方で、昨季2位だったペレスが最終戦を待たずに8位を確定させるなど苦しんでおり、コンストラクターズランキングでもチャンピオンの可能性が消滅。首位のマクラーレンはおろか、2位のフェラーリにも38ポイント差と溝を開けられた状況だ。
そのような状況もあり、今季中盤からはペレスの更迭が囁かれるようになった。サマーブレイク明けにペレスの後任候補として急浮上したのが、ウィリアムズから今季途中にF1デビューし4戦で5ポイントを獲得したフランコ・コラピントだ。レッドブルチーム代表のクリスチャン・ホーナー氏とマルコ博士はこの逸材への関心を隠しておらず、契約先のウィリアムズとレッドブル入りへの協議が行なわれたことも報じられた。
しかしコラピントはその後の4戦でノーポイント。チームとしてシーズン序盤のクラッシュでスペアパーツ不足に陥っていた状況にも関わらず、サンパウロGPとラスベガスGPでクラッシュを喫し、旧仕様のフロントサスペンションでカタールGPに挑むなど苦戦を強いられた。
仏専門メディア『NEXTGEN-AUTO』によると、マルコ博士は「私達の車には最高のドライバーが必要だが、これまでのところ、最高の候補者は私達自身のジュニアプログラムにいる。引き抜くことが可能でかつ、より高いレベルのドライバーは他では見かけない」とコメント。さらに英専門メディア『PlanetF1.com』はホーナー氏が「全てのチームの(ドライバー)マーケットがどうなっているかに常に目を光らせているが、私達のジュニアプログラムには強さと深さがある」と話すなど、コラピントへの関心が「冷めてしまい」、現在は角田とローソンが最有力候補であることを認めた。
その2人のどちらがレッドブルにふさわしいかについて、当初はローソンが最優先だとされてきた一方で、大手スポーツメディア『Last Word On Sports』は「レッドブルはこの日本人ドライバーについて多くの懸念を抱いているが、彼らでさえ彼を昇格させることに前向きになりつつある」と角田の昇格の可能性が高まっていると指摘。「レッドブルはすでに決定を下すのに十分なデータを持っているはずだが、今年の最後の2ラウンドが決定的になる可能性がある。そのため、角田とローソンには、これまで以上に力強いパフォーマンスを発揮するというプレッシャーがかかっている」と続けた。
今回のカタールGPでは両ドライバーともに苦戦を強いられたものの、角田が13位(予選14番手)、ローソンが14位(同17番手)とこれまでの傾向と同じく角田がローソンを上回る活躍を見せた。最終戦アブダビGPの舞台「ヤス・マリーナ・サーキット」で角田は昨季8位入賞に加え、自身初の「ドライバー・オブ・ザ・デイ」を受賞したほか、2021年にはF1キャリアで最高位の4位に輝いた。そんな"得意コース"でローソンを凌駕するパフォーマンスを見せることができれば、レッドブルのシートに一歩近づくことができるはずだ。
構成●THE DIGEST編集部
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しかしコラピントはその後の4戦でノーポイント。チームとしてシーズン序盤のクラッシュでスペアパーツ不足に陥っていた状況にも関わらず、サンパウロGPとラスベガスGPでクラッシュを喫し、旧仕様のフロントサスペンションでカタールGPに挑むなど苦戦を強いられた。
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今回のカタールGPでは両ドライバーともに苦戦を強いられたものの、角田が13位(予選14番手)、ローソンが14位(同17番手)とこれまでの傾向と同じく角田がローソンを上回る活躍を見せた。最終戦アブダビGPの舞台「ヤス・マリーナ・サーキット」で角田は昨季8位入賞に加え、自身初の「ドライバー・オブ・ザ・デイ」を受賞したほか、2021年にはF1キャリアで最高位の4位に輝いた。そんな"得意コース"でローソンを凌駕するパフォーマンスを見せることができれば、レッドブルのシートに一歩近づくことができるはずだ。
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