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【F1】王座を明け渡したレッドブル、来季は更なる“受難の年”か。「フェルスタッペンの魔法のような走りに依存する訳にはいかない」と海外メディア

THE DIGEST編集部

2024.12.10

フェルスタッペン(右)がドライバーズチャンピオンに輝いた一方で、コンストラクターズチャンピオンを逃したレッドブルチームの代表のホーナー氏(左)。(C) Getty Images

フェルスタッペン(右)がドライバーズチャンピオンに輝いた一方で、コンストラクターズチャンピオンを逃したレッドブルチームの代表のホーナー氏(左)。(C) Getty Images

 2024年のシーズンが幕を閉じたF1。レッドブルはマックス・フェルスタッペンがドライバーズタイトルに輝いた一方、コンストラクターズランキングは3位に終わり、3年連続でのダブルタイトル獲得とはならなかった。

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 フェルスタッペンが開幕から10戦で7勝をマークするなど、前半戦では強さをみせたものの、そこからチームは勢いを失い勝利から遠ざかることに。最終盤で2勝を挙げたフェルスタッペンが辛くもタイトル防衛を果たしたものの、コンストラクターズ部門ではマクラーレン、フェラーリの後塵を拝する結果となった。

 2024年の戦いを終えた現在、夏場から続いていたレッドブルの低迷について、米スポーツサイト『Last Word On Sports』は「シーズンの大部分で最速のマシンを持っていた訳ではなかった。日本GP以降に導入されたアップグレードの後、RB20は数か月間にわたり性能を向上させることができなかった」と振り返っている。

 さらに、「ハンガリーGPに持ち込まれたパッケージは風洞のシミュレーション通りに機能せず、ミルトンキーンズの開発が停滞する期間の始まりとなった」と指摘。「シーズン終盤には前進を見せたものの、フェラーリやマクラーレンに大きく差をつけられる結果となった」と評している。

 また、最終戦終了後のヘルムート・マルコ顧問のコメントも掲載。「我々の弱点は依然として、シミュレーションや風洞の結果と実際のトラックでの挙動が一致しない点にある。そして、マシンが非常に狭い作動範囲でしか機能しない。技術チームには多くの課題が残されている」と綴っており、シーズン中での問題が現在も克服できていないと明かしている。

 そして同メディアは来季も、フェラーリ、マクラーレン、メルセデスが脅威になると見込み、以下のように新シーズンを展望している。

「勝利を争える4チームが存在する中、ミスが許される余地はかつてないほど少ない。レッドブルはフェルスタッペンが魔法のような走りでシーズンを通じて本来の性能以上の結果を出すことに依存する訳にはいかない」

 2024年はセルジオ・ペレスの不振も目立つなど、タイトルを狙うチームとしてこれまでにないほど苦しいシーズンを送った。来季の王座奪還は、オフの間にどれだけチーム全員が問題解決に向けてハードワークできるかに懸かっている。

構成●THE DIGEST編集部

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