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フェラーリで“前人未到の大記録”に挑むハミルトンに欧州メディア注目! M・シューマッハ氏との比較で独自見解も「もうひとつタイトルを手にしなければ…」

THE DIGEST編集部

2024.12.20

来季からフェラーリに加入するハミルトン。(C)Getty Images

 F1の2024年シーズン、フェラーリは最終戦までマクラーレンとコンストラクターズタイトル争いを演じた。最後はわずかに及ばなかったもののランキング2位に入り、名門としての存在感を印象付ける一年を送った。

 そして来季、カルロス・サインツに替わってルイス・ハミルトンが加入。今季、母国イギリスGPでの2年半ぶりの復活優勝など2勝をマークした39歳が数々の栄光をともに味わってきたメルセデスを離れ、新たにシャルル・ルクレールとコンビを組む。

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 史上最多8度目のドライバーズタイトル獲得への期待も寄せられるなど、ハミルトンが来季大きな注目を浴びるひとりであることは言うまでも無い。そして、同じくフェラーリで栄光の歴史を刻み、タイトル数でも並ぶミハエル・シューマッハ氏と比較する声も伝えられている。

 英メディア『F1 OVERSTEER』が現地時間12月19日、ハミルトンの特集記事を掲載。「フェラーリに加入するにあたり、シューマッハとの比較は避けられない」として、両者の関係を論じながら「ハミルトンがスクーデリアを選んだ理由は、8回目の世界タイトルを獲得するための最良のチャンスだと信じているからだ。引退前にシューマッハと並ぶ記録を破ることを目指している」などと綴っている。

 また現時点で、すでにハミルトンが勝利数、ポール・ポジション回数でシューマッハ氏を上回っていると説きながらも、「もうひとつのタイトルを手にしなければ、誰もが『史上最高』として認めるわけではないだろう」と主張する。

 さらに、フェラーリと交わした2年契約+1年オプションという条件についても、「フェラーリでサインする契約はこれが最後となる可能性が高い」と指摘。その上で、「最終目標を達成するには比較的短い時間しか残されていない。しかし、フェラーリは今年のコンストラクターズ選手権で優勝に近づいており、ハミルトンは2026年のレギュレーション変更が有利にはたらくと確信しているようだ」と見通している。

 加えて同メディアは、「シューマッハと同様に、ハミルトンもすでにイタリア語を学び始めている。それはメカニックとのコミュニケーションだけでなく、ティフォシとの象徴的な絆を築くためでもある」として、新天地へ挑むベテランドライバーの姿勢を評している。

 誰よりも輝かしいキャリアを積みながら、新たな環境を求めたハミルトン。熱狂的なファンの期待の中、前人未到の偉業に挑む。

構成●THE DIGEST編集部

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