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ペアでまさかの演技中断アクシデント。女性が転倒で左肩痛めるも、演技完遂して“りくりゅう”と表彰台【フィギュア全日本選手権】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.12.22

ペアの清水&本田組はアクシデントを乗り越え、表彰台を掴んだ。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 気迫で苦難を乗り切った。

 12月22日、フィギュアスケートの全日本選手権はペアフリーが行なわれ、清水咲衣/本田ルーカス剛史組が清水の転倒により左肩を痛め、演技を途中で中断するアクシデントが起きた。その影響で5点の減点はあったものの、清水は痛みをこらえて最後まで滑り切り表彰台を掴んだ。

 3つ目の3回転ルッツ+ダブルアクセル+ダブルアクセルで転倒した清水は左手をついたときに、肩が外れたという。演技を中断した2人に会場の観客も心配そうに見守った。清水は泣きそうな表情になりながらも、パートナーの本田やコーチと相談して再開を決意。最後まで演技をやり切った。

 演技後に清水は医務室に直行したが、表彰式では嬉しそうな表情を見せて銅メダルを手にした。

 ミックスゾーンで清水は「戻って話し合って、演技ができない状態ではなかったので再開すると決めた」と説明し、「痛みはあったけど、集中していたので痛さは忘れていた」と振り返った。

 今季はジュニアグランプリファイナルに出場した若いペアが突然襲った苦難を乗り越え、りくりゅう(三浦璃来/木原龍一)と一緒に価値ある表彰台に立った。
 
◇第93回 全日本選手権 ペア結果(カッコ内はフリーの得点)
優勝 三浦璃来/木原龍一 212.33点(138.17点)
2位 長岡柚奈/森口澄士 176.68点  (114.86点)
3位 清水咲衣/本田ルーカス剛史 136.72点(82.50点)    
4位 柚木心結/トリスティン テイラー 126.81点(80.06点)

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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