新たな異名が話題沸騰だ。

　第101回箱根駅伝は１月２日、東京・大手町ー箱根・芦ノ湖の往路５区間（107.5キロ）が行なわれ、青山学院大が５時間20分１秒で２年連続７度目の往路優勝を果たした。その一方で、「山の名探偵」が”エンジ”の名門を往路３位（同22分30秒）に押し上げる激走をみせた。

　早稲田大は１区の間瀬田純平（３年）がトップと１分37秒差の４位と好位置につけたが、各校のエースが集結する花の２区で区間12位と苦戦。総合11位に後退したが、そこからじわじわと順位を上げて４区までに総合６位と粘りをみせる。

　そして、過酷な山登りの５区は２年生の工藤慎作が担った。生中継した日本テレビの実況アナウンサーは「早稲田で５区を走る工藤選手は、メガネをかけて走る姿と工藤慎作という名前から、山の名探偵と呼ばれています」と紹介。人気漫画『名探偵コナン』の主人公である江戸川コナン（本名は工藤新一）の父親である優作に名前が似ていることが由来だとした。

　実は本人も自身のＸに、この異名に触れている。スタート直前、工藤はユニホームの写真を添えて「遂に訪れた箱根駅伝、２度目の山登りの5区に出走！昨年以上に今年は『山の名探偵』を轟かせるぞ!!!」と決意表明。「二つ名だけでも覚えて頂けたら幸いです、、笑」と茶目っ気にアピールしていた。

　山の名探偵は３人を抜き去る力走で区間２位につけ、早稲田大は３位に浮上。フィニッシュの芦ノ湖では左手を挙げて人差し指を掲げ、コナンの決めゼリフである「真実はいつもひとつ」をイメージしたようなポーズでゴールテープを切った。
  　SNS上では「山の名探偵」というパワーワードに即反応。漫画やアニメの名言を織り交ぜながら、「せやかて工藤、本人公認やでww」「山の名探偵というイケメン異名」「追い上げも良かったな」「山の名探偵はほんと笑うけど、素晴らしい走り！」などなど、工藤の活躍もあり早大が３位に食い込むと、瞬く間に”山の名探偵”はトレンド１位に急浮上する人気ぶりだった。

構成●THE DIGEST編集部

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