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マラソン・駅伝

「原さんから怖いと言われたことがない…」早大・花田監督が感じた“王者”青学大との差。総合3位以内の目標達成できず反省「少し甘さがあった」【箱根駅伝】

大田更紗(THE DIGEST編集部)

2025.01.04

4位でフィニッシュした早大の菅野雄太。写真:滝川敏之

4位でフィニッシュした早大の菅野雄太。写真:滝川敏之

 1月2日・3日に行なわれた第101回箱根駅伝で、早稲田大は10時間50分57秒で総合4位に食い込んだ。目標としていた2018年以来、7年ぶりの3位以内にはあと一歩届かなかったが、いよいよ古豪復活の兆しがみえてきた。
【画像】「大手町で笑おう」青学大が2年連続8度目の総合優勝! 第101回箱根駅伝の歴史に残る名場面をプレーバック!

 復路3位でスタートした早大は、6区で順位をひとつ落とすも、8区で中央大を逆転。10区を担った菅野雄太(4年)が國學院大・吉田蔵之介(2年)と並走を続けるも、競り負けて10秒遅れでゴールテープを切った。レース後、花田勝彦監督は、悔しさをにじませながらこう語った。

「私自身が3位以内と言いつつも、やはりそこにこだわっていなかったというか...。もっと強い気持ちでやればよかった。自分のなかでは少し甘さがあった。選手に走り方のアドバイスをしたりとか色んなやり方があったと思う。3位以内のチームを作るうえで、学ぶことがたくさんあった」
 
 今大会は青山学院大が圧巻の走りで2年連続8度目の総合優勝を飾った。花田監督は原晋監督率いる青学大との差について「やっぱり選手層じゃないですかね」と言及。「原さんのチームビルディングも素晴らしいですし、本当に誰が欠けても、それをリカバリーする選手がいる」と王者を称えつつ、その強さの要因を指摘する。

 一方、3区(21・4キロ)で1時間1分15秒のタイムを叩き出し、6人抜きを披露した山口竣平(1年)といった楽しみな選手も台頭。花田監督は「1年生ながら、上級生に対する結構厳しい指摘をしたりとか、そういう選手も入ってきてチームも締まってきた」と内情を明かし、スーパールーキーが新たな風を吹き込んだとも評した。

 さらに、4月からは鈴木琉胤(八千代松陰高)や佐々木哲(佐久長聖高)といった“期待の星”が入学する。花田監督は「まだ原さんから怖いと言われたことがないので、来年の箱根駅伝を迎えるときには早稲田がくるかもしれないと言われるようなチームを作っていきたい」とうなずき、2011年大会以来の頂点を見据えた。

取材・文●大田更紗(THE DIGEST編集部)

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