角田裕毅は2021年のF1デビュー以来、アルファタウリ、ビザ・キャッシュアップ・RB、そしてレーシングブルズと名称を変えているイタリア籍のチームで5年目のシーズンを迎えようとしている。これは、トロロッソ時代を含めた同チームの歴代ドライバーの中で最長のものである。
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ここまでの在籍期間では、ピエール・ガスリー、ニック・デ・フリース、ダニエル・リカルド、リアム・ローソンをチームメイトとしてきたこの日本人ドライバーは今季、新たにアイザック・ハジャーという20歳のフランス人ドライバーとチーム内バトルを展開することとなる。
ハジャーは昨季F2でランキング2位という結果を残した手ごわいルーキーだが、英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』は「レッドブルのヘルムート・マルコ顧問が新たに見出した才能であり、今季よりF2に昇格するアービド・リンドブラッドの方が、長期的には高い可能性を秘めているというのが大方の意見である」「角田にやる気がなくならない限り、彼を打ち負かすのは現実的ではない」と、厳しい見解を示している。
一方で「一部の関係者は『再び角田のようなドライバーを得た』と見ている」とポジティブにも綴っているが、これには今季よりチームメイトとなる先輩との間に「共通点」があることも示されているようだ。同メディアは、「これまでの無線での激しい発言から、自身を『モンスターズ・インク』のキャラクターになぞらえた角田。この“弱点”の克服に昨季の彼は取り組んだが、今あるジャーナリストは、今度はハジャーが、無線での怒りでF1ファンを驚かせると予想している」と、それに言及した。
ドライビング中に不測の事態が起きたり、苛立ちを募らせたりした際の、無線を通じて担当レースエンジニアに強い言葉を浴びせたことは、レッドブルの首脳陣に角田に対する懸念や不信感を植え付け、結果的にセルジオ・ペレスの後任人事でローソンの抜擢に繋がったともいわれているが、ハジャーもまたF2では、たびたびコクピット内で怒りを爆発させたことで知られている。
しかし、このルーキーも角田同様、感情のコントロールの重要性を認識しているようであり、F1デビューを前にして、母国の放送局『CANAL+』のインタビューでこの点での改善を誓い、「成功したい、勝ちたいという気持ちは保ちつつ、感情を抑えることを心掛けたい。自分がどのチームにいるのかはよく分かっているし、彼ら(首脳陣)が『無線ボタン(→冷静さを失って怒りや不平を吐くことこと)』を嫌うのも知っている」と語っている。
同メディアは、ハジャーが日本人の先輩を「反面教師」にするつもりだと伝えているが、一方で角田の新シーズンについても触れ、「彼が今季、ハジャーに対して説得力を欠く結果を残した場合、レッドブルが彼を見限る可能性もある。24歳の角田にとって、今の段階でクリスチャン・ホーナー代表らを納得させる手段が残されているのか疑問だ」と指摘する。
そして、「昨季のサンパウロ・グランプリで17位からスタートし、トップに上り詰めたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が示した『混乱の中での冷静さ』を学ぶよう、角田には彼の無線メッセージの研究がチームから命じられたものである。今季、彼がその教訓を活かしているかどうかが注視されている」と記事を締めている。
昨季、大きな成長ぶりを見せて各方面から高い評価を得た角田。それでも依然としてルーキーイヤーからの“悪癖”はしばしば顔を出していたが、この点でも進歩を遂げることができるか。そして、それが彼のパフォーマンスにいかなる影響を与えるかも興味深いところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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ハジャーは昨季F2でランキング2位という結果を残した手ごわいルーキーだが、英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』は「レッドブルのヘルムート・マルコ顧問が新たに見出した才能であり、今季よりF2に昇格するアービド・リンドブラッドの方が、長期的には高い可能性を秘めているというのが大方の意見である」「角田にやる気がなくならない限り、彼を打ち負かすのは現実的ではない」と、厳しい見解を示している。
一方で「一部の関係者は『再び角田のようなドライバーを得た』と見ている」とポジティブにも綴っているが、これには今季よりチームメイトとなる先輩との間に「共通点」があることも示されているようだ。同メディアは、「これまでの無線での激しい発言から、自身を『モンスターズ・インク』のキャラクターになぞらえた角田。この“弱点”の克服に昨季の彼は取り組んだが、今あるジャーナリストは、今度はハジャーが、無線での怒りでF1ファンを驚かせると予想している」と、それに言及した。
ドライビング中に不測の事態が起きたり、苛立ちを募らせたりした際の、無線を通じて担当レースエンジニアに強い言葉を浴びせたことは、レッドブルの首脳陣に角田に対する懸念や不信感を植え付け、結果的にセルジオ・ペレスの後任人事でローソンの抜擢に繋がったともいわれているが、ハジャーもまたF2では、たびたびコクピット内で怒りを爆発させたことで知られている。
しかし、このルーキーも角田同様、感情のコントロールの重要性を認識しているようであり、F1デビューを前にして、母国の放送局『CANAL+』のインタビューでこの点での改善を誓い、「成功したい、勝ちたいという気持ちは保ちつつ、感情を抑えることを心掛けたい。自分がどのチームにいるのかはよく分かっているし、彼ら(首脳陣)が『無線ボタン(→冷静さを失って怒りや不平を吐くことこと)』を嫌うのも知っている」と語っている。
同メディアは、ハジャーが日本人の先輩を「反面教師」にするつもりだと伝えているが、一方で角田の新シーズンについても触れ、「彼が今季、ハジャーに対して説得力を欠く結果を残した場合、レッドブルが彼を見限る可能性もある。24歳の角田にとって、今の段階でクリスチャン・ホーナー代表らを納得させる手段が残されているのか疑問だ」と指摘する。
そして、「昨季のサンパウロ・グランプリで17位からスタートし、トップに上り詰めたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が示した『混乱の中での冷静さ』を学ぶよう、角田には彼の無線メッセージの研究がチームから命じられたものである。今季、彼がその教訓を活かしているかどうかが注視されている」と記事を締めている。
昨季、大きな成長ぶりを見せて各方面から高い評価を得た角田。それでも依然としてルーキーイヤーからの“悪癖”はしばしば顔を出していたが、この点でも進歩を遂げることができるか。そして、それが彼のパフォーマンスにいかなる影響を与えるかも興味深いところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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