プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者である井上尚弥とプロモート契約を結ぶ米興行大手トップランク社のボブ・アラムCEOが1月22日に開催された記者会見に出席。レジェンドの名前を引き合いに出して井上の偉大さを強調した。
【画像】男たちの熱き戦いに華を添えるラウンドガールを特集! プロ通算28戦28勝(25KO)と圧倒的な成績を収めている井上。1月24日に対戦を控えているキム・イェジュンも25戦21勝(13KO)2分2敗と決して悪くない勝率をキープしているものの、サム・グッドマンの代役として参戦が決まったWBO世界ランキング11位の選手には荷が重く、下馬評では井上が圧倒的に有利とみられている。
現役最強選手とも目されている井上。記者からは、パウンド・フォー・パウンド(階級ハンデを無くしたランキング)でレジェンドボクサーのマニー・パッキャオと対抗できるのではとの声も上がった。その意見にアラム氏は「ボクサーとは唯一無二の存在」であり、比較するものではないとの立場を取りつつ、以下のように語った。
「マニー・パッキャオは素晴らしいキャリアを積んできた選手でありますが、井上選手のキャリアの方がより伝説的だと思います。井上選手は1階級ずつ無敗のまま丁寧に上げてきた選手。パッキャオ選手は注意を欠いた試合をすることもあり、KOで負けることもあった一方、井上選手は規律正しく、正解となるパンチを繰り出す選手です。そして愚かなリスクを取らない。取っている時もしっかりと正解にしていくファイターです。これはパッキャオ選手を落としているわけではなく、井上選手の方がしっかりとしたKOもあり、テクニックもあるボクサーだと確信しているということです」
このアラム氏の“べた褒め”に、井上は「隣で聞いていて、そんなことないだろうなと思いながら聞いていた」と謙遜しつつも、「自分が引退した時に殿堂入りできるように、そして結果的に皆さんからそう言ってもらえるようなボクサーになりたい」と自信の将来像を語った。
アラム氏は会見後も「井上選手がどれだけ唯一無二で素晴らしい存在かということについて、日本国内でもっと感謝を受けてほしいと思います」と母国での評価が実力に見合っていないとし、「井上のような選手を言葉で表現したり、そして誰かと比べることはできない。あの能力、スピード、そしてあり得ないほどのパワーは、 60年以上ボクシングに携わってきた中で誰も見たことがないものです。それは軽量級だけではなく、どの階級でも井上ほどの能力を持った選手はこれまでいなかったのではないでしょうか」と井上への賛辞を惜しまなかった。
なお24日の試合は有明アリーナ(東京)で開催され、NTTドコモの映像配信サービス『Lemino』で独占無料生配信も予定されている。
取材・文●谷健生(THE DIGEST編集部)
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なお24日の試合は有明アリーナ(東京)で開催され、NTTドコモの映像配信サービス『Lemino』で独占無料生配信も予定されている。
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