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格闘技・プロレス

井上尚弥がグッドマンに送った〝リスペクト〟 再裂傷に「どういう対策を練ってたのかな」と疑問視も「しっかりしたトレーニングをして挑んできた」

谷健生(THE DIGEST編集部)

2025.01.23

グッドマンの棄権についての率直な疑問を語った井上。写真:滝川敏之

グッドマンの棄権についての率直な疑問を語った井上。写真:滝川敏之

 プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者である井上尚弥はWBO同級世界ランキング11位のキム・イェジュンとの対戦を2日後に控えた1月22日、試合前記者会見に出席しサム・グッドマンの棄権に対する考えを語った。

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 井上は昨年12月24日にIBF、WBO世界王者のグッドマンとの試合が予定されていたものの、グッドマンがスパーリング中に左瞼上に裂傷を負ったため1か月延期になっていた。さらに今年1月11日に再び同じ箇所を負傷したことで陣営が棄権を選択し、代わりにリザーブのキム・イェジュンとの対戦が決まった。

 グッドマンが棄権したことにより、明らかな格下であるキム・イェジュンとの試合になってしまったことで、ファンからは不満の声が上がっていた。井上も「グッドマンとの戦いを楽しみにしてくれていたファンの方には非常に申し訳ない形になってしまった」と無念を露わに。また、「1カ月の延期というのはボクサーにとって気持ちで何とでもなるものかもしれないが、10日前に対戦相手が変更というのは選手によっては対応しきれない」と調整の難しさにも触れた。

 グッドマンの負傷について問われた井上は「2度目の怪我を聞いた時には、どういう対策を練ってどういうトレーニングをしてたのかなというのは少し疑問に思いましたけど...」と患部のケアが十分にできていなかった可能性を示唆。一方で「それほどしっかりしたトレーニングをして挑んできたんだなっていうのは率直に感じました」とその熱意にリスペクトを送った。

 そして、直前での対戦相手の変更に対しても「僕がここでモチベーションが上がらないと言っていたら、チケットを買ってくれたファンの方に申し訳ないと思っている」と語り、「キム選手が代役を受けてくれたことにすごく感謝していますし、この試合に最大限のリスペクトを持ってばっちり仕上げました。試合当日は全力で挑みたいと思います」と勝負モードに切り替えた姿を見せた井上。グッドマンとの再戦があるかは未定だが、その圧倒的な実力でファンを盛り上げてくれることだろう。

取材・文●谷健生(THE DIGEST編集部)

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