F1レッドブルの重鎮、ヘルムート・マルコ顧問がマックス・フェルスタッペンについて語ったコメントが伝えられている。コンストラクターズ王座への返り咲きを見据える新シーズンへの意気込みとともに、レッドブルのエースドライバーに対する高い期待の声などを英メディア『MOTORSPORT WEEK』が紹介している。

【画像】米女子プロレーサー、リンジー・ブルワーの厳選フォトを一挙お届け！ 　同メディアでは１月23日配信のトピックの中で、今月行なわれたフィオラノサーキットテストのレポートともにマルコ顧問のコメントを掲載。昨年レッドブルを凌駕する走りをみせたマクラーレン、フェラーリに対する、現在のマルコ顧問の印象を伝えている。

　今季のライバルチームに対してマルコ顧問は、「昨季のベースを生かし、さらに上を目指せるだろうが私にとって目立ったドライバーはいない」と述べている他、今回のテストに参加したフェラーリの両ドライバーについても言及。「シャルル・ルクレールは予選では良いが、レースではミスが多い」と評価。さらに、「ルイス・ハミルトンには依然として速さがあるが、シーズンを通してその速さを維持できるだろうか？私はそれについては疑問を持っている」などと語っている。

　その上で、「たとえハミルトンに良いフェラーリがあり、マックスには平凡なレッドブルを用意したとしても、私はマックスに賭けるだろう」として、自チームが擁するチャンピオンへの自信を覗かせており、フェルスタッペンについてはそれ以外でも、「単に速いだけでなく、総合的なパッケージとしてF1で最も優れたドライバーだ」と絶賛する言葉を残している。

　また、同メディアでは昨季を通じて経験した好不調を振り返り、「終盤戦での復調にもかかわらず、RB20はマクラーレンのMCL38には及ばなかった。マルコもレッドブルが改善しなければ、フェルスタッペンを常に上位争いに絡ませるのは難しいと認めている」と指摘。その上でマルコ顧問が誓った、今季への意欲を以下の様に記している。

「フェルスタッペンは１周あたり0.1～0.2秒をマシンから引き出す。他のドライバーには見つけられないタイムだ。今度は我々が、一時的ではなく継続的に勝利を狙えるマシンを作る番だ。その為に作業範囲を広げる必要がある」

　レッドブルは昨季途中よりスタッフの退団などが相次いだこともあり、チーム体制の大幅な変化とともに新シーズンに臨む。開幕まで２か月を切った中、マルコ顧問がイメージする、王者に相応しい車を提供することができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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