今年９月に東京で開催される世界陸上の代表選考会を兼ねた「大阪国際女子マラソン」が大阪・ヤンマーフィールド長居発着の42.195キロで行なわれ、小林香菜が自己ベストを更新する２時間21分19秒で日本勢トップの２位に入った。ラスト800ｍでパリ五輪代表の鈴木優花を追い抜く大逆転劇を日本女子マラソン界のレジェンドらが見守っていた。

　レース当日、五輪２大会連続メダリストである有森裕子さんのマネージャーが一枚の写真を投稿。大阪国際女子マラソンを告知するとともに、「解説に女子マラソン界のレジェンドが集結」と綴り、有森裕子さん、高橋尚子さん、千葉真子さん、野口みずきさん、渋井陽子さん、福士加代子さん、増田明美さんが勢揃いした超豪華なカットをアップした。

　オリンピックや世界選手権など、日本女子マラソン界の各時代を築いてきたレジェンドが一堂に会した貴重なカットに陸上ファンは大興奮。「超オールスターじゃん！」「歴代の猛者達、再び！」「揃いすぎーー」「レジェンド過ぎるのよ」「みなさんの大胆な自由すぎる解説も楽しみ」などなど、驚愕の声が寄せられた。
  　レースを解説した2000年シドニー五輪金メダリストである高橋さんは小林の快走について、「これだけ人が成長した瞬間を目の当たりにしたのは初めてです」と驚きを隠せなかった。特にペースが一度落ちて離れたが、そこからもう一段階ギアを上げて猛追した姿に脱帽。「小林選手は、このレースの中で開花しましたね。まだまだこれから伸びしろも、たくさんあると思います」と賛辞は止まなかった。「もう一段上のスピード、スタミナをつけていってほしいですね」と今後への期待も口にした。

　他にも、04年アテネ五輪金メダリストの野口さんは実業団１年目ランナーの急成長ぶりに目を細めていた。レース後に小林を称えた有森さんは、「チャレンジ精神のある選手が形を作ってくれた。これからのランナーの頑張りにもつながる」と話し、超新星誕生を喜んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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