２月７日、カーリングの日本選手権は女子２次リーグの最終戦が行なわれ、すでに決勝トーナメント進出を決めているロコ・ソラーレはフィロシーク青森に12対４で快勝を収め、破竹の６連勝を飾った。明日８日の準決勝は北海道銀行との再戦が決まった。
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　最終戦の結果によりロコ・ソラーレ、北海道銀行、フォルティウスの３チームが同リーグ通算４勝１敗で並び、直接対決の対戦成績も五分の結果となった。そのため、試合前に行なわれるドローショットチャレンジ（DSC）により決勝トーナメントの組み合わせが決定し、ロコ・ソラーレは１次リーグ初戦で敗れた因縁の相手である北海道銀行と再び相まみえることになった。
  　２次リーグの順位結果を受け、取材エリアに現れたサードの吉田知那美は「“カーリングハイ”になるくらい、楽しくゲームができている」と満面の笑顔で答えた。決勝まで連戦となるが、「数多く試合をして優勝した方がいい」と豪語。その理由は「素晴らしい横浜のアリーナを満喫できるので」と話し、連日のように多くの観客が詰めかける初の首都圏開催をプラスに捉えた。

　続けて、「ここまでミスをしっかりしてきた」と振り返った吉田。その言葉通り、初戦はアイスやストーンの微妙な変化を読み切れず、ロコ・ソラーレは痛恨の黒星発進を喫した。今大会３位以内でなければ五輪出場が消滅してしまう状況下だったが試合を重ねるごとにチーム全員が対応し、ショットも安定。６日のフォルティウス戦ではスキップ藤澤五月がミラクルドローを連発し、劇的な逆転勝利を掴んだ。

　チームの確かな成長に手応えを感じる吉田は「（課題を）修正できたら、私も（鈴木）夕湖も（吉田）夕梨花もさつき1000％になる可能性を秘めているので。明日はさっちゃん（藤澤）を目指します」と意気込み、正確無比な好ショットを連発している相棒をイメージすると誓う。

　明日からは負けたら終わりの一発勝負。「やっぱり一番大事なのはロコ・ソラーレらしく戦うこと」と言葉に力を込め、「パフォーマンス、お客さんに対する気持ち、カーリング精神、もう一度自分たちの初心に帰れる大会だと思う。明日はロコ・ソラーレ史上一番らしくいたい」と闘志を燃やした。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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